無痛分娩での会陰切開
私は産前、何人もの出産経験者の方からのお話を聞いて、会陰切開後の縫合や胎盤を出す後産の痛みに耐えられる自信がなく、無痛分娩を選択しました。予定日から10日経っても本陣痛が来ず、入院して陣痛促進を行うことに。強制的に陣痛を起こしているからか、なかなか陣痛の間隔が短くならず、いきむ段階になるまで15時間程かかりました。しかし、いきんでもいきんでも頭のてっぺんから先がなかなか出てくれず、会陰切開をして先生に少し引っ張ってもらうことに。無痛の点滴が効いていたので、切開時の痛みはまったくありませんでした。ただ、後産と縫合のときに内臓への圧迫感があったのか、粘膜への刺激が強かったのか、とにかく気持ち悪くて嘔吐してしまいました。とはいえ、痛みは無かったのでやっぱり無痛分娩を選択して良かったな、と思っていたのですが、麻酔が切れてから急にじくじくとした痛みを感じ、辛くなりました。座ろうとすると縫合糸のせいか突っ張るような痛みがあり、お手洗いに行ったときも染みるのでゆっくりゆっくり用を足して摩擦が無いようにトイレットペーパーを使っていました。入院中はドーナツクッションを借りていましたが、それでもゆっくり体重をかけないように座らなければならない程でした。そんな状態で入院中に抜糸と聞かされ、もうどれほどの痛みなのかと構えていましたが、抜糸はパチンパチンと聞こえるだけで大して痛みもなく、抜糸後は突っ張りも無くなり一気に痛みが消えました。口コミで上手とは伺っていたのですが、本当に上手な先生で比較的穏やかな出産と産後だったと思います。
無痛分娩はまったく痛く無い、と思われるかもしれませんが、すぐに麻酔をするわけではないので陣痛はありますし、陣痛の間隔が短くなりにくくお産も長くなりがちです。ただ、出産時や後産、会陰切開・縫合については痛みが無いので、痛みに弱い方やすぐに気分が悪くなる方にはお勧めだと思います。