セカンドオピニオンに救われた

私は、もともと生理痛で｢下から突き刺されたような痛み｣がありました。また、生理はほぼ28-30日周期で、とても安定していました。

子宮外妊娠をして症状が出始めたとき、その症状が、｢下から突き刺されたような痛みが頻繁に起き、出血を伴っていた｣のですが、生理予定日に近かったこともあり、いつもの生理より少し痛みがあるな…という程度で、特に気にせず過ごしていました。

生理のように1週間ほど、出血と痛みが続き、一旦はおさまりました。その後、次の生理予定日よりも２週間ほど早く、また出血が続きました。量も、生理1日目くらいはあり、この時は痛みがなかったので、排卵出血や仕事の疲れだろうと。2-3日すると、出血はおさまりました。

それからまた、生理予定日あたりで出血がありました。このときは、前回よりもかなり強い痛みが伴っていました。座っている状態から立ち上がろうとしたときが1番痛みを強く感じました。

日に日に痛みは強くなり、治まっては激痛を繰り返すようになりました。痛みがあるときには、座っていても、立っていても、何かを握りしめ歯を食いしばって耐えなければいけないほどになっていました。


仕事にも支障が出始めたため、産婦人科へ。痛みを我慢し、内診台へ。しかし、そこでは｢子宮に炎症でもおきてるかなー｣という診察で、止血剤と痛み止めを処方されることになりました。会計を済ませ、隣にある薬局へ。しかし、もうまともに歩ける状態ではありませんでした。薬局の方にも、｢大丈夫ですか?｣と声を掛けられながら、なんとか受け取り、病院の向かいにある駐車場へ。たった数十mの距離でしたが、本当に遠く感じました。いざ、車に乗ったものの、痛みが増し過呼吸に。目の前が霞んで、本当に苦しかったです。

そのまま駐車場で動けず、なんとか主人に連絡をし、支えてもらいながら一緒にもう1度目の前の病院へ。しかし、｢先ほど出した薬飲んだ?それ飲んで様子みて。｣と言われ、その日は帰らされました。


翌日、まともに歩く事も出来ず、主人にも仕事を休んでもらって病院へ。昨日の病院に紹介状を書いていただくためです。薬を飲んでも、辛くなるばかりで、このままでは…と、この日は紹介状を持って、総合医療センターへ向かいました。

そこの産婦人科で内診を受けると、｢今すぐ入院してください｣とのこと。トイレ以外、極力動かず、絶対安静にするよう言われました。その後の尿検査で、妊娠陽性。しかし、子宮外妊娠をしていると言われました。

その日の晩、緊急手術を受けました。右卵管、卵巣全摘出となりました。


手術後、｢なぜ、最初の病院でこんな危険な状態だったのに気づかなかったんだろうね。子宮外妊娠しているかどうかは、妊娠検査しなければわからないけど、そもそも検査もしなかったのはおかしいね。卵管につまって、爆発寸前だったよ。あのまま転んだりして、大きな衝撃があれば、爆発して大量出血、ショック死も考えられたよ。それぐらい、ぎりぎりだったんだよ。｣と。


最初に行った産婦人科は、職場の人から勧められた、地元でも人気の病院でした。しかし、あのままその先生の言葉だけを信じて我慢し続けていたら…と思うと、今でも恐ろしく、悲しくなります。