混合授乳から完全ミルクへ
出産前の希望としては、母乳メインの混合授乳で育てたいと思っていました。しかし、出産直後から私は母乳が沢山出る方ではなく、娘自身もなかなかオッパイを上手に咥えて吸うことが出来ませんでした。そのため、最初から母乳とミルクの混合授乳でした。それでも、時間が経てば母乳も増えて娘も上手に飲めるようになると思っていました。けれど日が経つにつれて私の母乳も少しずつは増えましたが、その分、我が子も日ごとに成長していき必要とする栄養量も増えていきます。ところが産後の入院期間を終えて自宅に戻ってからも娘はあまり母乳を上手く吸えず、次第に母乳を嫌がるようになり、結局はミルクを足す量がどんどん増えていきました。すると母乳の出る量も一気に減ってしまい、一時期は母乳マッサージにも通っていましたが、なかなか思うように母乳育児は進みませんでした。そんな中で娘はすくすくと成長し、4ヶ月健診も特に発育の問題なく無事に終えました。そして生後5ヶ月からの離乳食開始を目前にした時、今なら私の中でも気持ちに整理をつけられる気がすると思い、そのタイミングで母乳をやめて完全ミルクに切り替えました。その頃で1回140ml〜200mlを6〜7回(1日トータル1000ml)ほどミルクを飲んでいました。外出の際には粉ミルクと哺乳瓶、外出先によってはお湯も持って行かなければならないのでかなりの荷物の量です。短時間の外出の場合は、荷物を減らす為に調乳したミルクを1回分だけもっていって、衛生的に安全な2時間以内に飲ませ、次のミルクの時間までに帰ってくるようにしていました。また、スティックタイプの粉ミルクはとても便利ですが、やはり缶に比べると値段が割高な事と、1〜2回の外出ですぐになくなってしまいます。そのため、哺乳瓶を完全に乾かした状態であれば、その中に缶の粉ミルクを入れて持ち歩いたりもしていました。しかし、ミルクだと外出先のどこでも人目を気にすることなく授乳する事ができます。また、服装も授乳しやすい服にこだわらなくていいので好きな物を着れて、妊娠前のようにオシャレする事ができるようになりました。何より、旦那や親に娘を預ける時も授乳に困る事がないので安心ですし、それは完全ミルクの1番のメリットと言ってもいいかもしれません。いずれ復職して保育園に預ける予定の方などでも、元々完全ミルクであれば入園後も無理なく授乳してもらえるので安心だと思います。母乳育児に悩んでいた頃は毎回授乳の時間が辛く感じていましたが、完全ミルクにしようと決断してからはとても気持ちが楽になり、育児にも余裕を持てるようになったので、本当に良かったと思っています。
今も昔も母乳育児が良いとされている事もありますが、完全ミルクの育児でも我が子に対する愛情は変わりません。もちろん完全ミルクの育児にも大変な事は沢山ありますが、メリットもあるので、ご自身が決断された授乳の育児に誇りを持ってお子さんと過ごしていただきたいと思います。