子授け祈願のため奈良の帯解寺へ
結婚して早3年が過ぎ、まだ子どもを授かっていなかった私たち夫婦。どんどん年取っていく中、子どもが欲しいという共通の希望はありました。お互い30代半ば、私も高齢出産になる年頃になってしまっていたので、若干の焦りを感じ始めていました。
不妊治療には踏み出せていなかったのですが、産婦人科へ行かないといけないかなと思い始めていました。ちょうど京都で友人の結婚式があるため日本へ一時帰国するタイミングであり、京都から日帰りで行ける奈良の帯解寺へまずは子授け祈願へ行ってみようと決めました。
子授け祈願は神社へ行く場合が多いと思いますが、この帯解寺は建立されたのが858年、平安時代まで遡る由緒あるお寺で、当時文徳天皇とお妃の間にお子が生まれずこちらの帯解菩薩様へお祈りされたところ、間もなくご懐妊、安産にてご出産されたことから帯解寺が始まったとのことです。学生の頃にハマって読んでいた小説に出てきたお寺で、実在することを知ってからは子授けと安産の祈願に必ず行こうと決めていました。姉の安産祈願のため6年前に一度訪れたことがあり、その時姉も無事安産で出産したので、お礼参りと自分の子授け祈願を兼ねて行きました。
奈良駅から2駅目のJR帯解駅から徒歩5分ほど、のどかな住宅街の中にひっそりと佇んでいます。豪華絢爛ではないですが、小さいながらも落ち着いた雰囲気です。行った日が平凡な平日だったので、参拝者は私ともう一組だけでとても静かでした。ただ、戌の日などはとてつもなく混雑するようです。受付で子授け祈願とお礼参りの旨を告げ、ご祈祷料をお支払いして、本堂にて直接ご祈祷いただきました。それから一週間続けて秘伝のご祈祷をしていただけるとのことでした。ご祈祷時間は10分程度、その後時間があったのでお堂の中を案内していただきました。ご祈祷料にはお守りとお札も入っています。お守りはいつも身に着けるか持ち歩き、お札は明るいお部屋になるべく南向きになるように飾るのが良いそうです。
帰宅後早速家の中で一番明るいリビングへお札を飾り、いつも持ち歩いているカバンにお守りを忍ばせ、お札には毎朝手を合わせました。その後程なくして、妊娠が発覚しました。うそでしょ!と二人して大喜びしました。ご祈祷の効果、少なからずあったんだと思います。海外に住んでいてなかなか難しいですが、次の機会には夫婦でお礼参りに行こうと思っています。
寺社仏閣へのお参りするだけで妊娠できたり安産になるわけではないと思いますが、神社やお寺へ行くと不思議とパワーを貰えるような気がします。気分転換にもなると思いますので、体調が良い日などに行かれてみてはいかがでしょうか。