産後クライシスの体験談

「二人で」親になっていく

私が産後クライシスを経験したのは、里帰り出産を終えた産後2〜3か月頃です。

実家から自宅に戻ってきた私は「旦那のためにも家事育児を頑張ろう!」と張り切っていました。しかし、息子がなかなか寝ない、寝てもすぐに起きる、物音にものすごく敏感で、ずっと抱っこしていなければいない生活で、自分の食事を摂ることさえままならない生活でした。私は夕食は買ってきたお惣菜ばかり、家の中は散らかり放題、洗濯物は溜まりっぱなしで、「一日中家に居て何やっているんだろう」「申し訳ない」という気持ちでいっぱいでした。

旦那は仕事が忙しい人で、平日は朝早く家を出て、夜遅くに帰って来るという生活で、休日の日中はは寝ているか、趣味でやっているバンドの練習に行くか、飲みに行ってばかりで、子供をお風呂に入れたりオムツを変えたり寝かしつけをしたりすることは一切ありませんでした。最初は、平日の仕事が忙しい分、休日はたくさん寝たり遊びに行ってストレス発散させたいんだろうな、と「まあ仕方ないか」くらいに思っていたのですが、よく考えたら私は24時間子供中心の生活で、眠たくても寝られない、食事はいつも同じお店のお弁当、お風呂にもゆっくり入れない…。だんだんと旦那に対してイライラするようになっていました。この時点でもっと家事育児に協力してほしい旨を伝えれば良かったのですが、私は「家事育児は主婦である自分の仕事」と思い、我慢してしまいました。明らかに産前とは違う私のイライラしている態度に旦那は気付いているようでしたが、なぜイライラしているのかわからないようで、一向に生活スタイルは変わりませんでした。それどころか、家に居づらいのか同僚の家に外泊するようにもなりました。

ある日、とうとうイライラが限界に達した私は、子供を連れてしばらく実家に帰ることにしました。帰宅早々、実家の母に全てを話すと「男の人って言わないとわからないのよ!うちのお父さんもそうだった!」と言いました。私は直接自分の気持ちを話すのが苦手なので、LINEで、家事が十分にできなくて申し訳ないこと、休日は家事育児に協力してほしいこと、私にも自由な時間・ゆっくり休む時間が欲しいことを伝えました。すると、意外とあっさりと「毎日お疲れさま!気が付かなくてごめん!協力するから色々教えて!」と返信が来ました。

その日以来、平日は毎日きちんと家に帰るようになりましたし、休日は食器洗いや昼食を作ってくれるようになりました。寝かしつけは息子のあまりのギャン泣きに根負けしてしまうようですし、オムツ替えはおしっこの時だけしかしてくれませんが(笑)、以前に比べたらずっとイクメンに近づきました!

後輩ママへのアドバイス

特に里帰り出産をした場合は、男性は「育児に協力する」と言っても具体的に何をすれば良いのかがわからないようです。夜中の授乳や男性が仕事に行っている間の育児など、自分にしかできないこともありますが、「うちの旦那は何もしてくれない!」と一人でイライラしてしまうのでなく、「こうしてほしい」と具体的に指示をしたり、できないことは一緒にやって教えてあげたり、「最近はこうやって遊んであげると喜ぶよ」と教えてあげると良いと思います。女性だけがどんどん親になってしまうのではなく、旦那さんも一緒に親になれるように、旦那さんが置いてけぼりにならないように、「二人で」育児と格闘するということが大切だと思います。

参考になったらここをクリック(ログイン不要)
\ あなたも体験談を投稿しませんか? /
次の体験談へ
\ あなたも体験談を投稿しませんか? /