慣れた環境、いつもの自分
皆誰も、お産に対して不安が大きいかと思います。私の場合は年齢的にか不妊もあって待ちに待った末やっと授かったお産となりました。嬉しさは他の人より倍以上あったかもしれないと思うほどでしたが、日本からは遠く離れた地、海外での出産です。つまり、身内が夫しかいなかったのです。不安材料は揃いすぎていて妊娠中は本当に不安でした。
それが、ぎりぎりになって母が日本から来てくれることになり、お産の立会、産後の家事等を手伝ってくれることになったのです。
本当に母には感謝で言葉もないくらい、、、。
でも、母が帰った後です、私がおかしくなったのは。おかしいとしか今では言えません。病気というわけではないと思っていましたし、自分でおかしいことにも気づいていませんでした。
夜、ものすごく疲れていて、母乳をあげなければいけないのに起きれないということが何度かありました。日中、夫のいない家で産まれたばかりの子供と二人、オムツ替えをしたり、母乳をあげたり、遊んであげたりと楽しい幸せな時間を過ごしているものの、何か自分の中で腑に落ちなかったり、気に食わないことがあると、涙があふれてきたり、叫びたくなって、壁にむかってものを投げつけたりしていました。そういうストレスが疲れとなって夜も、子供が泣いても起きれないほどに私を追い詰めたのです。また、母として失格だと自分を責めたりもしました。
最悪なときは私が風邪をひいてしまい、熱で寝込んでしまった時です。夫にはオムツ替え、沐浴等、できることは手伝ってほしいのに言わないと、いえ、言っても「どうやってやるのかわからない」という返答。これにはきれ、爆発しました。ある意味普通かもしれませんが、私達夫婦の中では一切ない形の喧嘩でした。
あの時はいつもの自分じゃなかったなあと思うようになり、もしかしたら鬱だったのかな、と考えるようになったのは子供が歩くようになってからでしょうか。夫もあの時の私ほど怖いものをみたことはないと、今では言います。
準備万端な状況を作るというのはなかなか難しいと思いますが、一番に、慣れた環境に自分を置くことが大切かと思います。