今でもよく思い出してしまう
妊娠が発覚したのは5週目。
そこから大事に過ごそうとはしたけれど、夫も私も初めての妊娠だったのでとにかくお互いがうまく噛み合ず、つわりで寝ているのを「怠けている」と怒られるように。
あまりにしんどかったので実家に帰って4日間ほど寝て過ごしていたら、トイレに行った時に生理の始まりのような出血がある事に気付く。
腹痛は全然なかった。
怖くなって産婦人科に電話したら、入院の用意をしてすぐ来て下さいとなり、車であわてて入院。
3日ほどベッド上安静で点滴と注射を一日三回していたけれど、3日目の夜に激しい腹痛と、出血量もひどくなった。
腹痛はどんどんひどくなり、脂汗をかきながら付き添っている夫に背中をさすってもらい、なんだか陣痛に似ているなあ…と思いながら頑張っていたけど、一時間ほどしたら苦しかった腹痛が急になくなった。
看護師さんがそのタイミングを見計らって生理帯を替えてくれたけど、ものすごい出血量だったので「あー、これは…」と小さくつぶやいていたのを覚えている。
私も「ダメだったのかなあ」と思ったけど、とにかくいきなり腹痛が楽になったのが不思議だった。
次の日の朝、ベッド上安静は相変わらず出ていたけど、あまりに気分が爽快だったのでトイレに歩いて行ったら、座った時にツルッと胎嚢が出てきてしまった。
水餃子のような大きさで、きれいに風船のようにくるまれていて、驚いて看護師さんを呼んだら急遽診察、子宮口が開いている間に処置をしてしまいましょうと掻爬手術をする事になった。
7週目に入ったあたりだった。
流産は、実はすごくよくある事で、3人生んだ人は1回くらいは経験しているくらいの割合だと思います。
流産はとても悲しく心の傷付く体験ですが、辛い時に支えてくれて、傷を癒してくれてもう一度がんばりたいと立ち直らせてくれるのはやはりパートナーの存在です。
普段からパートナーとの信頼関係をしっかりと築き、妊娠出産の知識を深めてつらい事にも2人で力を合わせて立ち向かっていける関係になっていればきっと乗り越えられます。
それと、年齢が進めば進む程初期流産の割合は上がるので、早めの妊活をおすすめします。