たった７週間の初めての妊娠

結婚して３ヶ月。夫と自分の年齢差もあり、出来る限り早く子供がほしいと思っていた私たち。そろそろ、と思って妊活を解禁したところ、その次の生理が来ず、妊娠が判明しました。

５週目をすぎたころにクリニックで診てもらったところ、胎嚢が確認できませんでした。微量の茶オリも出ており、行くのが早すぎたのかな、排卵日がずれてたのかな、などと若干の不安を抱えつつ、１週間後にもう一度受診すると、１５㎜の胎嚢と、卵黄胞を確認。その中に赤ちゃんとなるものがいないこと、そして胎嚢の場所が子宮の奥ではなく真ん中あたり、ということでやはり不安になるような説明がありましたが、ひとまずは妊婦検診のできないクリニックだったため、２週間後の検診から総合病院へうつることになりました。

鮮血の出血が始まったのはそれからでした。その夜に、大量ではないものの、尿漏れのような出血があり、次の日には収まって茶オリになっていましたが念のためまたクリニックを受診したところ、胎嚢のそばに、胎嚢と同じくらいの大きさの出血している塊があるとのことでエコーを見せられ、そのときから直感で「ああ、今回はきっとだめなんだろうな」と考えるようになりました。ここでも担当のお医者様に「この時期は正直何があるかわからないです。今回が駄目でも、今の時期の流産は、お母さんのせいじゃありませんから」と優しく伝えられ、私自身も覚悟して、２週間後の総合病院での検診を待ちました。

しかし、その週の日曜日。７週と１日になったころ、夕方から生理２日目のような出血と、ひどい生理痛をさらにひどくしたような腹痛に襲われました。鮮血とともに流れてくる血の塊を眺め、ああ、だめだったんだな、と悟りました。痛みがピークに達した時点で７１１９に電話し、相談したところ、ひとまず子宮外妊娠ではないようなので、明日の早い段階で受診を、とのことでした。ここでも優しい声の看護師さんに「この時期の流産はお母さんのせいじゃない。まずは安静にしていてくださいね」と言われました。

次の日の朝、さらに出血（鮮血・塊）し、１週間後にいくはずだった総合病院を受診したところ、子宮のなかは綺麗になっていました。軽く水で洗い流してもらい、その他手術などなにもなく、私の短い妊婦生活は終わりました。心拍どころか胎芽すら確認できないまま、７週と２日でした。

これまで私は、心のどこかで、妊娠＝出産だと考えていたのかもしれません。流産に関するお話を読んでも、心のどこかで、他人事だと思ってたのかもしれません。
今回、流産を経験して、またひとつ大人になったように思います。このような気持ちにさせてくれた、経験させてくれた子に感謝しつつ、ゆるゆると次の子を待とうかな、と前向きに考えています。