お世話になったNICUでのこと。
28週6日での出産となった我が子を待ち受けていたところはNICUです。たくさんチューブやコードがつけられて保育器の中にちっちゃくいたので、はじめてみたときはゴメンねという気持ちでいっぱいでした。しかし、ちっちゃくても生きています。頑張って機械のチカラを借りながら呼吸しています。これからは、身体の成長も未熟のためたくさん検査をしていくことになるということを聞かされ、一つ一つクリアしていかなくてはいけません。保育器の中でのオムツ替えはなかなかスムーズには行きませんでしたが、このころの出来ることなので楽しみながらやりました。呼吸も安定してくるとチューブもはずされ、顔もなんだかスッキリしてよかったねーってみんなで喜んだり、あの場所は、家族だけでなく看護師さんがホントに親身になってくれていました。私は3人目が早産でお世話になっていたのですが、やはり上の子の事もあるのでつきっきりでお世話できなかった事もあり、私の体の事までも心配してくださっていました。
一つの目標の保育器卒業で産科でよく見る赤ちゃんが寝ているものコットへの移床が思ったより早くホントに嬉しかったです。これで、抱っこもできる。これが日齢78日のこと。しかしまだまだ検査が残っているし、身体もまだまだです。そこからは、やっと産湯の経験ができたり、経口哺乳がてきたりと出来ることが増えてきました。
私がお世話できる事も増え、オツム替え、沐浴、着替え、抱っこ、哺乳瓶での母乳をあげる事。まだ直接母乳をあげられませんでしたが、絞って届けていたものを哺乳瓶で飲ませる事もできました。こんなにちっちゃいのに、吸う力は力強く感じました。
出産予定日が1月17日だったので、その頃には卒業できるかもしれないと聞いていたので、実際どうなのか不安でした。検査も順調にクリアしていってくれて、身体も徐々に丸くなってきているし呼吸も問題ない。だだ、母乳を直接飲んでくれずにいたので、それは慣れるまで時間はかかるからねということでした。
NICUからGCUを経て退院というかたちですが、沢山の看護師さんのチカラを借りて成長してくれました。退院はやはり予定日頃になりました。その頃には2730グラムにまで成長することができました。
NICUの看護師さんはとても親切でチューブが取れた日、初めて沐浴した日、哺乳瓶からミルクを飲んだ日など写真も撮ってくれて、赤ちゃんのころの写真は少ないけれどそういう成長をきちんと残してくれていたり、退院時にはお手紙をくれたりとホントに胸がいっぱいのことがたくさんありました。もちろん、元気に毎日頑張って育ってくれて我が子には感謝してもしきれないくらいです。
医療は確実に進歩しているし、先生も看護師さんも全力で頑張ってくれます。赤ちゃんも懸命に頑張ります。お母さんは頑張りすぎに、自分の身体もいたわりながらお世話していってください。元気に家に帰ってくる日に家族揃って元気に出迎えてあげてください。
ちっちゃくても、お母さんの暖かさを感じています。保育器にいても、手を握ってあげたりたくさん触ってあげてください。そうすると、赤ちゃんも安心して安定するそうです。はじめはお世話もなかなか出来なくて、もどかしかったり自分を責めたくなるけれどそれをズルズルとしていてもなにもならないので、少しずつでいいので赤ちゃんのためにも切り替えていってください。