1520gの赤ちゃん、35週で帝王切開
私が妊娠35週のとき血圧が上昇し、病院で即帝王切開になりました。
8ヶ月の時点ですでに他の胎児より2週ほど小さいと言われ、出産予定の病院に転院するよう促されました。元々妊娠糖尿病でもありましたので観念して転院しました。転院してからしばらくは子供は成長速度には問題なかったのですが33週から先では全く大きくなりませんでした。
結局妊娠中毒症の発覚で帝王切開になりましたが、無事出産できて本当に良かったです。赤ちゃんがお腹の中でちっとも大きくならないこと、妊娠糖尿病での血糖値管理が大変なことから途中から私は自力での出産だとか自然分娩なんて全く期待してませんでした。お腹にいた時の方が不安は大きかったです。
一旦出産してしまえば小さいながらも順調に大きくなってくれました。たった1520gしかなく、3週間NICUでの保育器に入っていました。哺乳力もなくて哺乳瓶から授乳が進まず途中から鼻チューブで授乳していました。
私は出産してから5日後に退院しました。搾乳できていたのでとにかくなるべく毎日会いに行きました。最初は1、2日置きでしたがだんだん毎日行けるようになりました。
2週すぎたあたりでカンガルーケアをさせてもらえました。思えばNICUでは保育器に入っていたから撫でるくらいしか出来なかったんです。出産して3週間の中でやっと一回だけ抱っこ出来た時でした。娘は私の胸で眠ってました。母親の自覚もまだなくて、怖いような愛おしいような感じでした。
3週すぎたところで体重が増えてきたのでGCUに移れました。GCUではもう大きい赤ちゃんが多くて、ああもうすぐ退院なんだなと思いました。行けばいつでも抱っこできるし沐浴の指導とかケアの指導などもしてくれました。授乳の練習もしてくれたのですが哺乳瓶に慣れてしまった娘はおっぱいを嫌がり全然飲もうとしませんでした。退院してもうまくいかず完全母乳に出来たのは生後3か月くらいでした。
生後40日弱で退院でき、2600gまで体重は増えていました。
病院では黄疸の治療や各種検査などしっかり診てもらえました。私自身帝王切開後の痛みや妊娠中毒症の後血圧がなかなか下がらず大変だったのですが娘が退院してくる時には正常に戻っていました。
NICU、取り上げてくれた先生には本当にお世話になりました。これだけの治療をしてもらいながらほとんどお金はかかりませんでした。色々あるけど国にも良くしてもらっていると思いました。
低体重で生まれるとその後障害がないかとか成長ホルモンがどうだとか心配でいっぱいな時もありました。1歳の今は体重・身長共標準の下に入ってきて、発達もゆっくり追いついています。何はともあれ娘が生きることに懸命なことに感動し、励まされます。
NICUにはなるべく足を運んで面会しましょう。もし初産でしたら母親の自覚も育てていかないと後が戸惑うばかりです。病院で育ててくれるから知らず知らずと出遅れてしまいます。