みーちゃんとママの退院までの記録
当時私は44歳、予想外の妊娠でした。実際妊娠に気づいたのも生理が来なくなり更年期かと思い婦人科を受診して判明しました。3人目とはいえかなりの高齢出産で血圧などの体調管理はしっかりするようにと検診の度に言われていました。周りの心配をよそに娘はお腹の中ですくすく育っていました。
2015年1月6日、35週目の検診日でした。前回・前々回とも帝王切開での出産でしたので1月30日に帝王切開にて出産することがこの日決まりました。その後いつものように仕事をし、息子を保育園に迎えに行き夕飯を終えたときパンツが湿った感触がありました。慌ててトイレに行き確認するとうっすらと赤いしみが・・・すぐに病院に連絡し入院の準備をして向かいました。診断の結果「前期破水」でした。自然分娩の経験がない私は破水を出血と思い込んでしまったのです。その後担当医から翌日の出産すること、赤ちゃんは低体重なので出産後すぐにNICUに入院となることの説明がありました。
翌日2015年1月7日15時12分35週と2日で生まれたみーちゃんは、体重1757gのかわいい女の子でした。産声も大きく元気に泣いていました。
少しだけ抱かせてもらいそのあとはNICUへ・・・自発呼吸はしっかりできていたので自分で母乳やミルクを上手に飲めるようにトレーニングを主とし約一カ月の入院と小児科の先生からお話がありました。翌日、初めてNICUにいるみーちゃんに会いに行きました。片腕に収まってしまうくらい小さいのに、点滴をして鼻からチューブ(ミルクを直接胃に入れるため)を入れているみーちゃんの姿に思わず涙がでました。その時主人が「みーちゃんは一生懸命生きてるんだから保育器から出てくるまでに元気になっていなきゃ!」と励ましてくれました。それから、入院中は3時間おきにNICUへいき授乳をし話しかけてきました。鼻からのチューブは1週間で外れ後は体重を増やすことに集中しました。途中黄疸の症状が出ましたが光線両方で改善し体重も徐々に増えました。
そして2月10日体重2540gとなり無事に退院しました。その後1カ月ごとに定期検診を受けましたが、半年後には担当医が驚くほど順調に成長しました。
今1歳6か月になり、私から未熟児で・・・と言わなければわからないほどに大きくたくましく育ちました。これもNICUの皆さんのおかげです。
NICUと聞くと低体重のほかに何か病気があるのではないかと思いがちです。確かに疾患があって入っている子もいますが、全員がかなずしも疾患があるとは限りません。ただ、どんな状況であれそこにいるスタッフの方を信じて、そして何よりも一生懸命に生きようとしている赤ちゃんの力強い生命力を信じてください