双子出産、早産で二人とも低体重児

私は双子を妊娠、出産しました。双子ということで妊娠がわかった時から「リスクが高い」と言われ続けていましたが、妊娠中は特に大きな問題もなく34週まで過ごしました。ですが、34週と5日目に破水し、即入院となりました。入院した時点では、破水の量が少量で子宮口も開いておらず、胎児の状態も問題ないとのことだったので(二人とも2000gを超えていました)、自然に陣痛がくるまで様子を見ることになりました。2日後(35週1日目)に陣痛がきて、出産しました。出生時の体重が2019gと2180g、2000gは超えているが低体重児のため、NICUへ入院となりました(双子出産だったため、NICUが併設されている病院で出産しました)。入院ということで少し不安になりましたが、医師より「赤ちゃんに問題はないですが念のためです」という説明もあったため、あまり気にしないようにしました。

翌日、二人とも問題ないとのことで一般病棟に移りました。まだ保育器の中でしたが、ひとまず安心、という感じでした。それから、少しずつ母乳を飲ませ始め、一人はよく飲み、排せつもできていたのですが、もう一人があまり母乳もミルクも飲まず、排せつがうまくできませんでした。2日ほど様子を見たのですが、おなかがどんどん大きくなり、腸の形がわかるくらいに張ってきたので、再度NICUへ入院となりました。医師からは「小さく生まれてきたので、まだ自分の力で排せつができないだけです。あまり気にしすぎないでください、よくあることです」と言われたので、心配でしたが、初産でもう一人のこともあったため、その時は「NICUでみてもらっているほうが安心、またすぐに出られるだろう」と思っていました。

NICUで検査した結果、やはり自分で排せつがうまくできず、便とガスがパンパンにたまっている状態だったそうで、一日3回の浣腸と点滴、ミルクを飲ませながら様子を見ることになりました。

私が退院するまでの間は、搾乳しNICUへ母乳を届けていました。もう一人の授乳もあり、それぞれ3時間ごとに搾乳、授乳の繰り返しで寝る間もない状態で、徐々に体が辛くなってきました。産後すぐということもあり、余計に疲労がたまっていたと思います。精神的にも不安定で、NICUで保育器の中で点滴につながれた我が子を見るたびに「小さく生んでしまってごめん」「なんで破水したのか、自分の行動がよくなかったのか」と、病室に戻っても一人でいろいろと考え涙が出ることも多々ありました。その時に、看護師さんから「つらいですよね、お子さんに「ごめん」って思うこともあるかもしれないけど、そんな風に思わなくていい、それは頑張ってるお子さんに対して失礼ですよ。お子さんは頑張ってるんだから、「えらいね、応援してるから一緒に頑張ろう」って気持ちでいたらいいですよ」という言葉をかけてもらいました。その言葉で、私の中にあった罪悪感のような気持ちが少し楽になりました。

子どもは、浣腸で便を出していることもあり、少しずつミルクを飲むようになっていました。

私ともう一人の子は産後一週間目で退院し、その後は2日に一度病院へ母乳を届けていました。自宅から病院までは電車で2駅でしたが、もう一人の子を連れて電車に乗るのもよくないと思ったので、家族に子どもを見てもらえるときに届けるようにしていました。母乳を届けるのも体力的にしんどかったですが、少しずつ飲む量が増え、排せつも自分でできるようになっていく子どもをみるだけで安心していきましたし、自分がしっかりしないとという気持ちになりました。

その後、2週間ほどでNICUの子も退院できました。退院時の体重は出生時より100gくらいしか増えておらず、引き続き様子を見てしっかりミルクを飲ませてください (体重が増えないと体力がないので赤ちゃんもしんどいそうです)、とのことでしたが、今では飲みすぎなくらい飲んいて、体重も同じ月齢の子の平均と同じくらいになっています(現在6ヶ月)。


子どもが生まれてすぐの入院で不安や自己嫌悪など精神的にも体力的にも辛かったですが、私は看護師さんの言葉で前向きに考えられるようになりました。

この体験に限ったことではないですが、辛いときは一人で考え込まず、誰かに相談したり、話を聞いてもらうことが大切だと感じました。