自閉症スペクトラムと診断されるまで

1歳半検診で言葉の遅れ、耳の聞こえを指摘される。その後耳鼻科にいって検査してもらうが、異状なし。でもやっぱり振り向かない。こっちの言っている事が6割程度しか理解できない。1歳半から通いだしたプレ幼稚園でも、毎日のようにお友達にケガをさせ、謝罪の電話お掛ける日々が始まり、涙ながらに市の保健師さんに「うちの子おかしくないですか？」と相談した。ちょうど、下の子が未熟児で生まれ、市の保健師訪問が何度かあったので、普段明るい私が泣いていることによっぽどだと思ったのか、すぐに予約を取ってくれ、市の心理士さんと話す機会を作ってくれた。そこからは、療育へ行くための申請方法やどこの施設が良いかを教えてもらい、すぐに行動に移した。


施設はなかなか空きがなく、路頭に迷っていたころ親戚の伝手で、発達外来に予約が取れ診察に向かった。その時はすでに2歳2ヶ月になっていたが、ほとんど言葉を発しなかった。


そこで診断された診断名は「自閉症スペクトラム」だった。

初めて聞いた名前で少し戸惑った。息子はアンパンマンに特化しているようで、一言も発しないと思っていたわが子は、実はアンパンマンのキャラクターは全部言えたのだ。


物をおく位置も「その辺おいといて」じゃ分からない。絵がかいてある所にピッタリと合わせて置く。


言われた事に対してすごく涙がでそうだったが、「訓練すればよくなります」の一言に頑張ろうと思えた。2歳3ヶ月で療育施設にも空きがでて、通い始めた。また、プレ幼稚園も辞め、普通の公立保育園に移った。環境も良いのかだいぶ言葉が出てきだした。

まだまだ現在の2歳半の語彙数には届かないが息子なりに増えていってくれればと思う。