自分を責めているお母さんへ
私の次女のなーちゃんの体験です。なーちゃんは産まれた時に難聴と脳波に異常があると言われました。退院したその足で近くの大きな病院に詳しく検査しに行きました。その時言われたのは両耳難聴と脳波の異常はまだ産まれてすぐだった為これからどんな症状が出るか解らないとの事でした。私は訳が解らず原因はなんだったのかこの先どうすればいいのか不安でつい先生に詰め寄ってしまいました。すると私があまりにも同様していたせいか先生から出た言葉は「アホか賢いかの違いや」と言われ悔しくなり持っていたかばんで先生を殴ってしまったのを覚えています。それから役所に相談し経過観察という事になりました。上の子はまだ4歳でしたがなーちゃんのお耳は聞こえないことを説明しました。すると4歳のお姉ちゃんは毎日なーちゃんに大きな声で話しかけいっぱいお歌を歌ってくれました。週に一度耳鼻科に通いました。そんなある日保育園でお友達におもちゃを捕られたりの意地悪をされなーちゃんは初めて大きな声で「あーえてー」と言いました。止めて、と言ったのです。それから保育園の年長さんでもちょうちよ結びが出来ない、ボタンが止めれないなど少しずつ遅れがわかりだしました。でも、「あーえてー」と言えたなーちゃんです。感情はとても豊かです。私は絶対諦めないと毎日同じことを教えました。その頃なーちゃんもお姉ちゃんになり小学生になりました。その頃には右耳が聞こえるようになり言葉も話せるようになるました。そして何が苦手なのかがはっきりしました。なーちゃんは一度理解出来た事でもすぐに忘れてしまいます。勉強がとてもとても苦手でした。そして、小学校でははっきりとしたイジメにもあいました。小学校高学年ではなーちゃん自身他の子と違う所があることに気が付きました。毎日泣いていました。不登校になりました。家では明るく用事もよく手伝ってくれましたが明るく振る舞おうとするなーちゃんだから余計に私は自分を責めました。何故こんな風に産んでしまったんやろ、毎日自分を責めました。そんな頃担任の先生に一度病院でしっかり診断してもらったらと言われ小児科に行き今までの経過を話し検査してもらいました。診断名は発達障害です。そう言われ手帳をもらって下さいと言う事で療育手帳B1を受けました。
親は自分を責めます。色んな辛い経験をします。でも、子供は人は
成長するものです。人と違う事を個性と心から思える日はきます。必ずきます。どんな人でも多かれ少なかれ乗り越えなければ前に進む意味さえ解らなくなる時があると思います。誰しもが特別ではなく乗り越えなければならない事を大きく感じるか大したことないと思えるかの差だと思います。娘は今年高校生になりました。家族の誰よりも笑う子です。母の日に「お母さん産んでくれてありがとう」と、言われました。私は心から「産まれてきてくれてありがとう」と、言いました。今でも毎日娘は忘れてはいけないことを手帳に書きます。迷子にもなります。でも、私はもう自分を責めるのをやめました。それは毎日頑張ってる娘に失礼だと思うからです。どんなお母さんでも自分を責めるのをやめて前に進む意味を探してみて下さい。全ては皆同じ事です。特別ではありません。子供の笑う一瞬一瞬の笑顔を自分も笑顔で見守っていけるようになれる事を祈っています。