受け入れられなかった発達障害。でも今は…
娘は笑わない子でした。
笑わない子、と言ってしまえば語弊があるかもしれませんが、何かをしている時も基本無表情。いないいないばぁ!などで笑わせると笑うのですが…
姉からは「無表情でイタズラをする子」と笑われていました。
第一子だったので、子どもってそんなもの?まだ1歳だからかな?と思っていました。
でも1歳半検診の時に「パパ、ママ」の2語しか出ていない事をきっかけに保健師さんから療育を勧められました。
当時は2語は出てるんだから、厳しすぎない?ウチの子が療育?なんで??と保健師さんに不信感を抱く事もありましたが、とりあえず面接に行ってみる事に。
するとプロから見ればすぐに分かるのか、早めに療育に通った方がいいと言われました。
まさか自分の子が発達障害があるとは思わなかったし、発達「障害」という言葉が私に重くのしかかり、毎晩泣いていました。
この子は将来どんな風になってしまうの?私の育て方がいけなかったの?なんでこんな事になったの?
辛くて辛くて、子どもと接するのも上手く出来なくなってしまった時期がありました。
でも当時の療育の先生に、「大丈夫。娘ちゃんはとっても笑顔が可愛いから、大丈夫。大丈夫だよ!」と何度も言ってもらい、少しずつ「大丈夫」と思えるようになりました。
最初はあんなに嫌だった療育も、通い始めると自分の自信に変化して行きました。
私の周りにはこんなにもプロがたくさんいる。その中で「大丈夫」と言ってもらえる娘は、きっとこの先もしっかり生きていけるんだ!と思えるようになり、療育で紹介された病院で検査をして「自閉症スペクトラム」という診断が下される時には、多少のショックはありましたが娘の存在と娘の発達障害をしっかりと受け止める事が出来ました。
もしこの子が発達障害で困る事があっても、私だけは味方でいてあげよう。友達関係を築くのが難しくて友達が出来なければ、私が一番の友達になってあげよう。
そんな風に思っていた娘には、療育に行ってからたくさんのお友達が出来ました。
突然、爆発したかのようにお喋りが上手になり、今では人一倍喋って喋って、大笑いしながらしゃべり倒している娘を見て、これからどんな風に成長していくのかが楽しみで仕方ありません。
最初っから発達障害を受け入れられる人なんていません。
もしかしてこの子、発達障害かな…とネットなどで調べて覚悟を決めている人でも、実際に病院で「発達障害」と診断されるとやはりショックです。
ただ、発達障害は診断されて終わりではありません。むしろ、そこからが始まりです。
でも、やっぱり頑張るのは子どもです。
これから発達障害と付き合っていくのは子どもです。
そのサポートをするのが私達親の役目。
早くから療育に通い始めると効果の出方が全く違います。
発達障害かもしれない…と不安なのに、それを隠して嘘をつきながら検診をパスしても、子どものためには全くなりません。
それは、自分の都合です。
自分の都合で、子どもに生きにくくなる選択をさせる事は間違っている、と今なら断言できます。
不安があれば保健師さんに相談しましょう。相手はプロです。
「発達障害」がこわいのは最初に診断される時だけです。でも、診断されずに放置される方がよっぽどこわいですよね。
子どもに一歩を踏み出させてあげられるのはお母さんだけです。勇気を出して。