発達障害の長男と健常児の次男
なんかこの子おかしいな?と思い始めたのは二歳くらいのことでした。まず異変を感じたのは、言葉が話せない。二文語を話せるようになったのは三歳過ぎた辺りだったと思います。歩行は一才半。遅いなとは思いましたが、ギリギリの範囲内だったので検診では異常なし。その後の三歳児検診でも、言葉が話せないのに異常なし。療育センターというものがあることも知らされず、どうしたらいいのかわからない。でもおかしい。パニックをおこすと手のつけられないほどの奇声をあげる。急に走り出す。言葉が話せないから会話もできない。きっとこの子は普通じゃない。でもこの異常をわかってくれる人はいなく、なんでおかしいのか理由がわからない。どうしてよいのかわからない日々が続きました。ある日転機が訪れました。引っ越しで保育園を転園し、転園先の保育園にも、異常はないのですが、少し他の子とは違うところがあることを告げました。半年ほどたって保育園の個別面談がありました。その時に療育センターというものがあることを知り、どのようにして受診すればいいのかもその時初めて知りました。他の子と違うのに、どうしていいのかわからない。誰も理解してくれない。そう思っていたのが崩壊し、涙が出ました。こどもをよく見てくれているからこそ気づいてくれた。理解してもらえた。これでやっと原因がわかる。安心しました。その時が四歳。そして療育センターでテストをした結果、知能がまだ二歳程度しかなく、でも脳波や染色体に異常はみられず、発達遅延という診断が下りました。その後、弟が産まれ、お兄ちゃんになりました。そのころからいっきにかわりました。伝えたいことがうまく言葉にできないことは変わりませんが、パニックを起こすことが少なくなりました。今ではお兄ちゃんも二年生。特別支援クラスですが、友達もたくさんでき、休日には友達と毎週遊びにいっています。知能指数もも、成長と共になのか、五歳程度まであがりました。勉強はやっぱり文章を理解することが苦手で、計算は得意です。弟は今三歳。ぺらぺら喋り、悪態をつく弟を見てると、あのときのお兄ちゃんがいかに辛かったかを考えてしまいます。自分の想いが相手に伝わらないってイライラしますよね。大人も一緒ですよね。もっと早くわかれば、もっとうまく対応できたのかなって後悔もあります。
子どもは一人ひとり違います。よく泣く子、手がかからない子、ご飯を食べない子、いたずらばかりする子、いろいろな子がいますがみんな心は一つです。大人の目で見ずに、子供と同じ目線になってみてください。そしていらいらしたとき、つらいときはこどもを抱き締めて一緒に泣いてみてください。