絶対こうはならないぞ。

「チョロッ」ぐっすり寝ていた朝4時、ちょっとした異変で目がさめた私は家の一階のトイレへ駆け込みました。今思えばこれが「破水」だったんですね。

初産だし、予定日まで9日もあるしと、何だったんだろう‥とわからない私は、そこから少し様子をみることに。何回かトイレに行っては、様子をみる。6時にパシャーっと今度は色が黄みかかったものがおりものシートにつき、大慌てで電話をすると、すぐに来てください。と。

旦那をたたき起こし、車で病院へむかいました。

そこから、なかなか子宮口が開かず‥カーテン一枚向こうにいる妊婦さんも、昨夜から開かないという話をしていました。もうひとり前にはすでに分娩室で、分娩されている方がいました。「ウォーーーーー、イターーーーイーーー、もーいやーーーーーー」大騒ぎ‥

ぞぞっとしました。すると、隣の妊婦さんは、陣痛誘発剤を使うという話をしていました。

私もまだまだ生理痛の弱い痛みくらいで、ご飯を食べ、主人に手紙を書く余裕がありました。

1時間して、隣から「痛い‥痛い‥」

2時間すると、「ウォーーーーー、痛いーもうやめるー、もう切って欲しい、イャー」3時間すると「ギャーーーーギャーーーーモォムリーーー」

ぞぞっとしました。私は絶対こうならない、こんな恥ずかしい声は出さないし、我慢する。

思ったのもつかの間、私も誘発剤を打たれ、その6時間、陣痛にうなされ、なかなか子宮口が開かず、「ウォーーーーーギャーーー」とうめき声をあげていました。

今覚えている事は、一番の痛みがジワジワくる、あの子宮口が徐々に開く、どんどん痛みが強くなる、これが一番の痛みと思っていると、もっと強い痛みがやってくる。

出産よりなにより、開くまでのいきみたいのにいきんではいけない、あの時が、今まで生きてきた中で一番痛かった経験でした。