頻回に続く痛みのない張り
妊娠20週目頃から、よく張りがあり、主治医の先生にも相談していました。ただ、痛みはなかったので、それなら気にしなくても大丈夫。とのことでした。
32週目の健診で、経管長が2cmのため絶対安静を指示され、飲み薬のウテメリンを処方されました。これを飲んでいても張るようなら、入院してくださいとのことでした。
自宅へ帰り、トイレへ動くだけでも張りました。ウテメリンを飲んでも、変わらずトイレへ数歩歩くだけ、寝ているだけでも張りました。
翌日から安静入院させてもらい、初日は飲み薬だけで様子見から始まりました。しかし夜には張り、モニターをつけてみても、やはり10分間隔で張っているので、点滴に切替えてもらいました。スタートは15ml/hです。NICUがない病院でしたので、助産師さんから「これが45ml/hになったらお産になるよ。でもウチでは産めないから他所へ搬送ね。ちゃんと張り止めてよ。」と釘をさされました。もちろんそんなことを言われても、自分で張りの調整なんてできないのですが。
翌日からお昼頃に毎日モニターをつけて張りのチェックがありました。昼は張りは少なく、張ったとしてもゆるく不規則でした。
しかし夜消灯を過ぎると、息をする度、子宮にぷく、ぷく、ぷくと空気が入るように張ってくるのです。お腹がぱんぱんに張るときは首元も締めつけられるように熱く、苦しかったです。そんな夜はまた5〜10ml/h強められました。点滴が強まると、鼓動が早くなり体温も少し上がったような感覚になりました。病室は快適な室温だったと思いますが、私は常に汗をかいていました。
入院中で辛かったのは、お風呂に入れないこと。シャワーも禁止されていたので、毎日温かいタオルで体を拭き、2〜5日に一度洗髪をしてもらっていました。途中、同じように切迫早産でウテメリン投与の同世代の方が隣のベッドに入られましたが、その方は2日に一度はお風呂許可が出ていました。安静度は人によって違うようです。
毎日スマホで暇をつぶし、面会と食事を楽しみに3週間やり過ごしました。張りがゆるく調子が良い日は5ml下げてくれて、なんとか最高40ml/hまでの間を上がったり下がったりしながら、35週目の退院の日を迎えられました。
退院から5日後におしるしがあり、その翌日夜中陣痛らしき痛みのため病院へ行き、すぐにお産になりました。自宅で痛みを感じてからわずか7時間のことでした。速すぎる超安産に、助産師さんはかなり驚いていました。
ウテメリン投与は火照り、動悸、手の震えなどが副作用で出てきますが、辛く捉えないことが大事だと思います。私は、働いたり家事をしたり、行きたくもない義実家へ顔を出すことの方がイヤなことだと、安静入院なんてかなりの贅沢をさせていただいているなぁと思って毎日のんきに過ごしていました。何よりお腹の赤ちゃんと、ゆっくり2人で向き合えるとても大切な時間でした。毎日「まだよ〜、まだ出て来ないよー。ゆっくりしててねー。」と話しかけていました。この入院を頑張れば、その次はお腹から出てきた可愛い赤ちゃんと2人きりの時間を過ごせる、幸せな入院生活が待っています。
そう思って前向きにがんばってほしいです。