妊婦生活と妊娠糖尿病
私が妊娠糖尿病と言われたのは、妊娠3ヶ月目に入った頃でした。妊婦検診の際、少し血糖が気になるので、次回詳しく検査をしましょう。」と言われ、朝一番の検査を予約してもらいました。検査は炭酸の入った飲料(味はラムネみたい)を飲み、一定の時間経過ごとに採血をしていくものでした。苦しかったのは、飲料を全て飲み干さなければならず、ゲップをしながら何とか飲料を飲み干しました。数時間後、結果は血糖上昇の範囲をオーバーし、妊娠糖尿病と診断されました。正直、まだ血糖のことなんて気にもしてなかったのでとても驚き、ショックを受けたことを覚えています。お腹の膨らみに胸を躍らせ、つわりが治まった後の妊婦生活をウキウキしながら想像していた分、衝撃は大きかったです。主治医からは、1回7回の自己血糖検査(検査キット内の針を指先に刺し、血を少量採取して測定器で血糖を測るもの)を指示されました。起床時・食前後、30分以内と把握しておくべきことが多く、慣れない頃はストレスを感じていました。ですが、これから育っていくお腹の子を思い、乗り越えなければと思っていました。経過は順調でしたが、妊娠生活後半では体重が著しく増加してしまったため、食欲と体重、血糖のコントロールが難しかったです。その時は小松菜とりんごのスムージーをジューサーで作って飲みました。甘い物や炭水化物は極力避け、野菜中心の生活にシフトしました。おかげで血糖も体重も許容範囲内に収まり、出産にこぎつけることができました。
妊娠糖尿病と言っても、重軽度あると思います。人それぞれ体質も妊娠経過も異なると思いますが、一つ言えることは「お腹の子のためにするべきことを考える」ことだと思います。私は母親としての自覚を妊娠糖尿病と言われたことで、強く持つことができたと思っています。お腹の子と繋がっている分、倍に責任を感じていました。そして口にするものに気を遣い、体を動かして血糖と体重をコントロールすることが妊娠生活の中で当たり前になっていました。出産し、体が離れてもこの子のためにできることは何かを考え、その責任感はずっと持ち続けたいと思っています。