誘発分娩での出産(全般)の体験談

経過をしっかり見ながらつかいましょう

三回の出産、全て誘発分娩でした。

まず最初の出産は、予定日を二週間近く過ぎても陣痛が来なかったため。二回めは、その前の妊娠が死産だったので(予定日直前の死産だったので、その際も誘発で無理矢理産みました)、陣痛が来るまでのリスク回避と、私の精神的な面を考えて誘発剤を使用した計画分娩になりました。三回めも、二回めと同様、陣痛まで待つのは気が狂いそうで、計画分娩にしました。

三回とも、処置は同じ流れです。

臨月に入っても、赤ちゃんが全然下がってなかったら、無理矢理出すのはよくないので、すぐに処置はしてもらえません。おなかの中の1日は、外の一週間分に相当するとも言われるほど、できるだけおなかの中にいた方がよいと言われました。

ある程度赤ちゃんが下がってきて、子宮頸部が短くなり、子宮口が柔らかくなっていることを検診(内診)で確認したら、子宮口を広げる処置をします。いろいろ方法があるようですが、私の場合は膣から子宮口に錠剤を入れる形でした。

また、陣痛が来ないといけないので、それまで張り止めを飲んでいる人はやめるように言われます。

錠剤を入れたり、階段を登りおりしたりするうちに、少しずつ子宮口が開いてきます。(とはいえ、初めてだとなかなか開かない場合もあり、、私は一度入院したのに一晩で退院させられました。)

子宮口が3センチほど開いたぐらいで、入院準備をして入院。焦ってもすぐに進むわけではないので、気長に赤ちゃんの心拍やママの体調を確認したり、誘発の同意書にサインしたり、先に浣腸を済ませたりしながら点滴の準備をします。

いざ誘発剤の点滴となっても、はじめは極少量ずつです。

誘発剤は、正しく使えばとてもいい薬ですが、ひとつ間違うと子宮破裂を起こしたり、赤ちゃんに多大なストレスをかける怖い薬です。少しの薬で陣痛がくれば、それにこしたことはありません。

ただ私の場合、まだまだ赤ちゃんがおなかから出たくなかったのか、張りは頻繁に来るようになっても、弱いし不規則で、少しずつ薬を増やしていきました。

使用してよい最大量が決められていて、それ以上は使えないので、最大量までいっても陣痛がつかない場合は、一旦休憩して、赤ちゃんもママも身体を休めることになります。

私は毎回、一晩休憩が入りました。

少し休み、再開する時も、最大量からではなく少し減らした量からはじめます。私は、2日めも半日ぐらい点滴をして、やっと陣痛がくるような形でした。

薬を使っている間は、おなかに機械を貼り付けて、赤ちゃんの心拍と張りかた(強さと間隔)をみていきます。看護師や助産師がモニターで見ていて、頻繁に様子を聞きにきてくれます。一定時間ごとに医師が状態を確認し、薬の量やおなかの状態をみてくれます。

決して危険のない薬ではないので、私は三回めでも不安なことがあれば小さいことでも確認していました。

それでも三回めの出産では痛みに慣れてしまい、突然一気に強い陣痛が来て、医師は間に合わず会陰切開もしてもらえなくて、裂けてしまったり、赤ちゃんが出た後震えが止まらなくて怖い思いをしました。出血量も多く、1日車椅子で、授乳も休みました。

三回めで怖い思いをした私ですので、誘発剤は、気長に、弱いかなーぐらいで使うことが大切だと心底思いました。

後輩ママへのアドバイス

誘発剤を使用すべきときはあります。安易に使うべきではないけれど、きちんと使えば赤ちゃんのためになる薬です。

一回めの出産は予定日二週間遅れでしたから、赤ちゃんの便などが混ざって羊水が二回濁っていました。誘発剤で出してあげることができてよかったと思っています。

不安、不満は絶対に遠慮せず、ちゃんと助産師や医師に伝えること。途中でやめることも、休むこともできますから、流れに任せるのではなく、しっかり意志をもって赤ちゃんの心拍を自分でも確認しながら(音が聞こえるし、記録紙も見えます)産んであげてください。大丈夫、赤ちゃんも一緒にがんばってくれますから。

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