誘発分娩での出産(全般)の体験談

初めての出産で促進剤を使用した時の体験談

1人目を妊娠した際、予定日が近づいても全く産まれる気配が有りませんでした。

「初産だと遅れるものだ」と周りから聞いていたので私は全く気にもせず、赤ちゃんがまだ出たくないのね…と呑気に構えて39週目の検診に行きました。すると先生から「赤ちゃんまだ産まれそうにないね。でもね。40週過ぎてしまうとゴールデンウィークに入ってしまって病院も休みになるし、医者も交代制になり手薄になるからその前に誘発で産みましょう」と突然決められてしまいました。私は初めての妊娠・出産だったのでどう答えて良いかもわからずに、流されるまま数日後に入院し促進剤投与をし分娩する事を了承してしまいました。今思えばこの時点で先生に誘発分娩について詳しく聞くべきでした。未だに後悔しています。

入院当日は、出産までの流れをサラッと看護師の方が説明して下さり、朝10時に最初の促進剤の錠剤を渡され「1時間おきに持ってきますね」と言われました。お昼を迎えても全く変化は無く夕方5時になっても全くお産が進む様子が無かったので「今日はここまでにしましょう」と言われ、付き添ってくれていた家族も帰って行った直後いきなりお腹に雷が落ちたかのような激痛が走りました。慌ててナースコールをしましたが看護師もまさかと思ったのかなかなか来ません。やっと来てくれた時には子宮口が開いていて、急いで分娩台に上がるよう言われましたが突然来た痛みに体が動かず、必死の思いでしがみつきながら台によじ登りました。促進剤が急激に効いてきたのでいきなり短い間隔で陣痛がきました。意識も朦朧とする中でいきみますが赤ちゃんが出ません。急に医師が3名、助産師、看護師が数名来て1人の医師が私の背中を押して起こすような体制にさせてくれました。するとその反動で赤ちゃんがやっと出てきましたが、泣きません…。途中で臍の緒が首に絡まり息をしていませんでした。すぐに処置され一命を取り留めることができましたが、もし先生が赤ちゃんの異変に気付いてくれなかったらと思うと背筋が凍る思いでした。

退院後の助産師訪問で、母子手帳に胎児仮死と記入がある事に対して聞かれた時に上記の出来事を話すと、促進剤にはリスクがある事や、陣痛を急激に起こす事で、産まれる準備が間に合っていない胎児に危険が及ぶ場合も有るという事を教えて頂き、自分が無知だった事を凄く反省したのを覚えています。医者が言うから安全とは限らないという事を学びました。あれから10年経ち、今年も出産しましたが、今回は別の病院でバースプランを作成し、しっかりとした説明を受けた後に促進剤を使用して無事に出産しました。10年前の体験が今回の出産にとても活かされたと今でも感じています。

後輩ママへのアドバイス

誘発分娩をする時には、必ず医者や助産師からお産の流れを納得いくまで説明してもらってください。お産は命がけだという事を忘れないでください。

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