稽留流産の体験談

私の今まで生きてきた中で初めての地獄

タイミング法で結婚3年目にしてやっと授かった命。里帰り出産の予約をするために約4時間かけて実家に帰り、妹に送ってもらい病院へ。予約だけでよかったが、「赤ちゃんの、写真見せてね」の旦那の一言を思い出し、念のため診察をしてもらった。異様に長い診察。カーテンの向こう側が見えないので、ハッピー気分全開の私は「この先生いやらしい人なのか?」くらいにしか思っていなかった。内診が終わると先生から「心臓が止まっています。大きさも小さいです」と。もらった出産予約の資料も「一旦返してもらうね」と言われた。理解できていなかったが、その言葉で全てがわかったような気がした。外で待ってる妹にも気丈に振る舞ったが考えると涙が出てくるので口先だけで説明した。周りに色々聞かれる度に辛い気持ちになった。それから見る世界がまるで違っていた。今までは全然気づかなかったが、意外と赤ちゃんを目にする機会は多い。テレビCM、facebookの友達の報告、街中でベビーカーを押している親子。ただテレビを家族で見ていただけでもテレビCMに赤ちゃんが映るだけで「なんで私がこんな目に?あの子じゃなくて私?何がいけなかったの?死んでしまいたい」と涙が流れた。なんのために実家にお金と時間をかけて帰ってきたのか。いろんなネット記事を検索して奇跡だけを祈った。1週間後病院で再度確認してもらったが再び心臓を動かすことはなかった。妊娠報告をしていない会社に嘘をついて無理を言って休みをもらい、一泊二日で入院した。産婦人科での入院だったため、検診の音が聞こえてきた。先生や妊婦さんの幸せそうな声、トクトクという胎児の心臓の音。なんで私だけ…。何度も自問しても答えは出なかった。手術前ふとネットを見ると山本モナさんが稽留流産の末双子を妊娠したという記事を目にした。希望の光になった。その後注射をお尻と腕に打った。麻酔がすぐに効かずお腹を押され掃除機のような吸い取る音が聞こえてきた。痛くないと思っていたけど痛かった。麻酔から醒めて、おしっこが出たら退院。私でも妊娠できると分からせてくれてありがとう。また戻ってきてねという気持ちでいっぱいだった。悲しかったけど、その経験がなければ今の子に会えなかったと思うとその子の分まで今の子を幸せにしてあげたい。

後輩ママへのアドバイス

自分を責めがちですが、こればかりは誰も悪くありません。赤ちゃんが来てくれたのは理由があるはずで、メッセージを汲み取ってあげてください。必ずお空で赤ちゃんが見てくれているはずなので、夫婦仲良く過ごしてください。

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