稽留流産の体験談

心拍確認から稽留流産と診断されるまで

生理予定日を1週間過ぎた時に、妊娠検査薬を使用し検査をしたところ、陽性反応が出ました。検査薬で陽性反応が出た3日後、第1子の出産でもお世話になった個人病院へ行き、診ていただきました。そして病院でも陽性反応が出て、その時点で妊娠6週2日目、胎児の心拍音も確認することができました。その後、7週目8週目とつわりの症状も出始めましたが、妊娠初期の状態としては問題なく過ごしていました。

9週3日目に、2度目の検診がありました。体調もいつも通りでしたし、それまでに出血や腹部の痛みなども何もなかったので、何一つ疑うことなく、診察室へ入りました。いつも先生が診て下さる前に、前室で看護師さんからの問診や、尿検査・血圧・体重・腹囲・子宮底長・浮腫みなどの測定があり、胎児の心拍確認をするのですが、その日は心拍確認の時点で、看護師さんから「今日はうまく心拍が聴こえないから、先生にエコーでみてもらいましょう」と言われ、診察室へ通されました。そしてエコーで確認していただいたところ、やはり心拍が確認できず、先生から「1度目の検診から3週間が経過していて、本来であれば元気な心拍音が聴こえるはずですが、残念ながら心拍が確認できません。流産の可能性があります。しかし、私も人間ですから、間違えることもあります。また、エコーも機械での検査なので、間違えることもあります。1週間後に再検査をして、その時点での赤ちゃんの様子をもう一度確認しましょう」と言われ、その日は帰宅しました。

そして1週間後の検診では、万が一流産だった場合には、処置は早い方が良いと言うことで、その日は朝食を抜き、万が一の手術に備え、コンタクトレンズの使用ではなくメガネをかけて病院へ行きました。そして、エコー検査をし「稽留流産」と診断されました。その後内診台へ上がり、膣内、子宮口やオリモノの状態を診ていただきましたが、いずれにも異常は確認できず、母体側の問題ではなく、胎児側の問題で、おそらく生きる力の弱い赤ちゃんだったのだろう、妊婦の約15%は流産を経験するとの説明をされ、これから流産の処置をするという旨の説明を受けました。全身麻酔で胎児や胎盤などの内容物をすべて取り除く手術だということでした。そして午前中の外来が終わった後の、午後一番の手術になるということで、一度病室に戻りベットで安静にしていました。それまでの1週間、寝不足が続いていたため、待っている間はひたすら寝ていました。その後、手術台に上がり、麻酔を打ってもらうまでの間は看護師さんとお話をしました。話によると、担当してくれた看護師さんも流産を経験されているということ、上の子がいると落ち込んでいる暇はないわよね、などなど。緊張していた私に優しく寄り添って下さいました。そして、麻酔を打ち、手術をしていただき、その後意識が戻ったのは2時間ほど経ってからでした。徐々に意識が戻り、体に力が入るようになり、3時間後には1人でお手洗いにも行けるようになりました。14時に手術室に入り、18時には退院することができました。

自宅に戻ってからはしばらく体が怠く、生理痛のような鈍痛があり、2日間は寝て過ごしました。そして1週間が過ぎたころ、つわりの症状が消えていることに気が付き、本当にお腹に赤ちゃんが居ないんだと実感しました。

後輩ママへのアドバイス

流産は願わくば経験したくないものです。それでも妊婦の約15%が流産を経験します。妊娠・出産は奇跡だと心の底から感じています。妊婦さんの数だけ様々なケースがありますが、妊娠したらどうか体を労わってあげて下さい。「あの時〇〇していたら」と後悔するようなことだけはないように過ごしてほしいと思います。でも、もしも流産してしまったら。。。その時はどうか、ご自身を責めないで下さいね。妊娠初期の流産は、母体が問題ではないことが殆どだということを知っていて下さい。

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