稽留流産の体験談

血液型の違いで稽留流産に…。

2016年3月8日に産婦人科で妊娠(5週3日)が分かり、すごく嬉しかったですし、主人とも大喜びして両親にも伝えました。

仕事上の迷惑がかかるかもしれないので、職場の先輩数人に報告しました。

今思えば、報告にはもう少し期間を空けるべきでした。


2回目の診察時(7週3日)にお腹をのぞいても胎のうは映るのですが、中にいるはずの胎芽の確認がとれなかったです。

先生に、「一週間あけてもう一度見てみよう。ただ7週すぎても映らないのはおかしい。稽留流産の可能性がある。一週間あけてもう一度見るけど、心構えはしておいて」と言われ、”痛みも出血も無かったのにどうして?!”と、頭の中が真っ白になり涙も出ませんでした。

先生が言うには、稽留流産は自覚症状が無い人が多いそうです。

仕事中の主人に電話をし、簡単に内容を話し一人公園のベンチで何をする事も無く座っていました。


3回目の診察、先生は”一週間あけてもう一度見る”と言っていたのですが、11日後の4月2日(9週0日)に診察に行きました。

稽留流産かもしれないと言われてから、ずっとネットで稽留流産について調べていて、中には6週目7週目の診察時に胎芽が見えなくて、先生に流産かもしれないと言われたが、8週目9週目の診察時に胎芽が見えてすくすく育っていると言う方も多かったので、9週目までは待ちたいと思い、11日後(9週0日)に主人に付き添ってもらい診察を受けに行きました。

しかし、胎のうは26.7mmまで大きくなっているのに、やはり胎芽はうつらなくて先生にはっきりと「ダメだった。ここまで、頑張ってくれたけど稽留流産です。手術は早い方が良い」と言われ涙が止まりませんでした。号泣の状態で採血され、4月6日(9週4日)に流産手術と決め帰宅しました。


手術前日(4月5日)の夕方に産婦人科でラミケン(子宮頚部を広げる棒状のもの)を子宮頚部に入れる処置をしました。お腹の中から胎のうをかき出すための出口を広げる物です。

この処置は数分で終わり、痛みは無かったです。違和感は有りましたが、タンポンを入れているような感じで、処置後徒歩で帰宅出来る程度でした。


手術当日(4月6日)朝一番(8時30分)に産婦人科に行き、もう一度超音波で見てもらい胎芽がうつっていない事を確認し手術室に向かいました。

手術台に登って点滴され、両手両足を固定され、少し世間話をしてから全身麻酔で眠りました。

声をかけられ目を開けたのですが視点がが定まらなくてボーっとしていたら、いきなり子宮に激痛が走り痛い痛いと叫びながら手術台で暴れました。先生の話では、麻酔から覚めたら興奮期があり、ごめんと泣く人もいれば、痛いと言う人もいるみたいなのですが、痛いといっても大抵の人は生理痛の痛みだそうで…私はそんな簡単な痛みではなくドリルで刺されているような痛みでした。(主人は私の叫び声を、出産している人の叫び声と勘違いしたらしいです)

先生が見るに見かねて、お尻に痛み止めの注射を打ったそうなのですが、それでも静まらず最終的に痛み止めの座薬を挿入したそうです。

座薬を入れられてから少ししたら痛みは引いて行きました。(手術に問題は無かったです)


その後、帝王切開しても痛くない痛み止めを入れたそうなので、痛み止めが切れるまで病室で安静にしているよう言われ、おとなしくベットで横になっていました。

痛み止めが切れても痛みはそれほど無く、先生に「一週間は安静」と言われ帰宅しました。だいたい4日5日ぐらいで、普通の生活に戻る事が出来ました。


痛みも出血も無いまま2週間後(4月22日)に術後の確認の為病院に行きました。

出血すると聞いていたので不安だったのですが、超音波で見てもらったら血が体に吸収されていたみたいで、問題ないとの事でした。先生に「術後1回目の月経は不定期で来るし、月経日数も、量も痛みも今までとは違うものになる。2回目からは周期、日数、量、痛みは元通りになる」と言われました。私は、手術後1ヶ月経って生理が来ました。


流産の原因は、私の血液が「A(RH-)」だったからかもしれない。との事でした。

(RH-)のお母さんに(RH+)の赤ちゃんがいると、抗体が出来てしまいお母さんの体が赤ちゃんを追い出してしまうそうです。

(RH-)のお母さんに(RH-)の赤ちゃんだと問題ないそうなのです。


(RH-)の人は妊娠したと分かった時に抗体を作らない様に注射を打たないといけないそうなのですが、自分の血液型が(RH-)だと知らず、追い出してしまったのかもしれません。


最後の術後検診で先生に稽留流産と書かれた診断証明書等をもらい、「また来ます!」と告げ帰宅しました。

後輩ママへのアドバイス

先生から「稽留流産です」と言われた時、頭が真っ白になり「もう子どもが一生出来ないのか」「子どもが出来にくい体になるのか」など、すごく考えて精神的にも弱っていました。

でも、妊娠発覚時に報告した両親、祖父母、兄、主人の両親、職場の先輩方、主人の職場の方、一部の友達、にすごく励まされ、職場の先輩方いたっては「私も◯人目の子は流産した」と聞き、心の中で私だけじゃないのか、と思い少し気持ちが楽になりました。

いろんな人の話を聞くうちに、「本当に子どもは”授かり物”」だと改めて感じました。

私は今回ダメだった子は、今忘れ物を取りに行っているんだと思っています。忘れ物を取ったら私の所に帰って来てくれる!そう思って、その子を迎え入れる為に体調を整えています。


流産発覚直後、「私のせいだ」と強く思いました。

今思えば、私が一人で悩んで、気持ちを抱え込んだままなら絶対に悲しみと罪悪感とで潰れていました。

でも、人に話して色々な方に励ましの言葉をいただき、同じ体験談を聞き、その後何も問題なく妊娠し出産され子育て奮闘中などの話を聞いているうちに、「帰って来てくれる」と思える様になりました。


「私のせいだ」「なんで私が」など思わないで、信頼の出来る方々に「実は…」と話してみて下さい。話すと思い返されてとても悲しくなり涙が止まりませんが、それを乗り越えると気持ちも楽になります。

私達が悲しんでいると赤ちゃんは帰って来てくれません!

元気なお母さんの所に帰って来てくれるのです!


私はいつもそう思いながら、日々を笑顔で過ごしています!!

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