稽留流産の体験談

初めての命

私は23歳の時に結婚しました。当時は、アパレルをしていて、毎日ヒールでの立ち仕事。通勤は25分かけて自転車でした。もともと生理不順だった私は、3か月生理が来ないこともあり、生理が来なくても妊娠を疑うことはありませんでしたが、その時は女のカンが働いたのか、もしかして妊娠したかも?と思い、すぐに検査薬を買いました。生まれて初めて使った検査薬。ドキドキが今でも忘れません。そしてじわじわと結果枠に近づいていき、うっすらと線が出ました。ドキドキがピークに達し、嬉しさよりも驚きと焦りでどうしようと思っていました。嬉しくなかったわけではないですが、自分のお腹に赤ちゃんがいると実感もなく、初めてのことで驚きが隠せませんでした。落ち着いてから旦那に連絡をし、旦那はとても喜んでいました。その日夜は、お腹に赤ちゃんがいることを二人で話しながら、これから先の事を色々と話していました。病院に行くタイミングがわからず、検査薬の線もうっすらだったため、気になって気になって仕方がなかったので、検査薬をした次の日にすぐ病院に行きました。生理不順のため、前回の生理から計算すると1か月半後でしたが、尿検査では陽性でしたが、子宮の中にはまだ胎盤が見えず、また1週間後に来てくださいといわれました。この1週間がとても長かった事を覚えています。なるべく走ったり、重たい物を持たないようにと、気を付けて生活をしました。そして1週間後の病院で、無事小さな袋を確認できました!5wでした!初めてのエコー写真に感動。そして次の検診は2週間後。7wの時でした。前回より大きくなってるかな~とか、いっぱい想像しながらワクワクして呼ばれるのを待ちました。そして順番が来て、内診。無事心拍も確認できました!次は9wの検診。この時もワクワクしながら順番を待っていました。そして内診。先生が画面を何回も何回も見る。その顔に私は少し不安になる。手に汗がでてきて、早く先生何か言ってと思いました。とりあえず内診は終了。着替えて先生とのお話し。すると先生から「赤ちゃんの心拍が確認できなかった」と言われました。え・・・今なんて・・・と私は固まりました。でも先生はまだ希望は捨てないでと。また2日後来てくださいと言い、私もとりあえず「はい」と言って診察室を出ました。帰り道2週間前は動いてた心臓が今は止まっていることに自分を責め、何が悪かったんだ。自転車を乗っていたことなのか、夜更かししていたからなのか、色々と考えながら涙が出ました。でも、もしかしたら2日後の検診でまた心臓が動いているかもしれない。そのことだけを信じて過ごしました。そして検診の日。心臓がずっとドキドキしていて、心拍確認できるか早く知りたいのと、でももしまた動いていなかったらの不安がありました。いよいよ内診。私は画面も先生も見れませんでした。そして先生から「心拍、確認できなかった。これはお母さんが悪いわけじゃないからね。この子の命が芽生えたときにもう決まっていたことだから。自分を責めないでね」と。そしてそのまま手術をすることに。ついこの間妊娠がわかり、これからの楽しみをいっぱい想像していた中で、急に訪れた別れ。あっという間すぎて気持ちがついていかなかった。手術は自分が思っていたよりもあっという間に終了。麻酔でなにも覚えていない。目が覚めたらベットでした。私のお腹の中に宿った初めての命は9wという短さでお別れとなりましたが、その子がくれた物はたくさんありました。自分の生活を見直すこと。旦那との絆がさらに深まったこと。そして短かったけどお母さんになれたこと。私にとってはその子が1番初めの子供。戸籍にはのらないが、初めての大事な子供です。

後輩ママへのアドバイス

稽留流産は、仕方のない事。運命。ただ、少しの間でもお腹の中にいたということは素晴らしいことだと思います!忘れずにその時を大切にしてほしいです!!

参考になったらここをクリック(ログイン不要)
ありがとう!6 ありがとう
\ あなたも体験談を投稿しませんか? /
次の体験談へ
\ あなたも体験談を投稿しませんか? /