稽留流産から自然流産へ。会えなかった赤ちゃんへ感謝。
妊娠6週目にエコーで小さな胎嚢を確認、そのときは心音や赤ちゃんの姿は確認できませんでしたが、初めての妊娠でしたし、赤ちゃんがいる小さな胎嚢を見てとても嬉しく、感動しました。
その後もつわりは全くなく、妊娠前と同じ生活を送っていました。
妊娠11週目に入った日の夜、突然出血が始まりました。それまで腹痛も腰痛も何もなく、普段通りの生活をしていたのに、本当に、予期せぬ出血が突然やってきました。
血は赤い鮮血で、最初はうっすらと血がついている程度だったのが、段々少しずつ量が増えているように思えました。
鮮血の出血ということが怖く、その時点で夜の11時を回っており、病院の夜間救急へ行きました。
夜間救急が混雑しており、4時間近く待たされました。その間もずっと出血は続いていました。
怖くて怖くて、本能的に、流産かも、という気持ちが半分、でもまだもう半分は希望を持っていました。
やっと私の順番になり、エコー検査の結果、稽留流産と診断されました。胎嚢はまだ見えましたが、サイズが大きくなっておらず、中に赤ちゃんはいませんでした。
その日はどうやって家に帰ったか、帰宅後どうしたかあまり覚えていません。ショックでずっと泣いていたと思います。
結局ずっと出血は続きました。1週間後、再度病院へ行き、血液検査と尿検査をしました。尿中のHGC値が下がるまで通院が必要になると言われました。
稽留流産と診断されてから10日後。朝から下腹部に少し重い痛みを感じていました。
便秘気味だったのでその痛みでお腹が痛いのだろうと思っていたのですが、昼前にトイレに行った際に、ぬるっと胎嚢らしき袋が出血とともに出てきました。大きさは一回り大きい鶏卵くらいで、突然のことにびっくりしました。まさに身体から流れ出てくるから流産と書くのだなとそのとき思いました。
流産はとてもとても悲しかったけれど、稽留流産も人それぞれで、手術が必要になる方もいる一方、私の場合は自然と身体から出てきて終わったので、生れることのなかった初めての赤ちゃんに感謝しました。
その後1か月くらいで出血も止まり生理も再開し、3か月後に再度妊娠、無事女の子を出産しました。
辛く悲しい経験でした。流産後は絶望しかありませんでした。同じような経験をされた方たくさんいらっしゃると思います。でも、いつか赤ちゃんはまた自分たちのところへ戻ってきてくれると信じて希望を持ってください。皆さんに幸せが訪れますように。