里帰り先、初めての検診で即入院
妊娠してからつわり等はあったものの、経過は良好で何事もなく32週目に入りました。
東京に仕事が忙しい夫と二人で住んでいた私。
臨月、出産、育児を一人で行うのは大変だろうと里帰り出産をする事にしました。
そして、里帰りの当日。
東京から向かったその足で産院へ行って検診をする事になっていました。
通っていたクリニックからの紹介状を渡して、話をして、腹部エコーと経膣エコーをしました。
経膣エコーの際に「子宮頸管が20mmになっているからすぐに入院して。」と、言われて突然の事にびっくりする私。
病院の方針にもよりますが、ここでは25mm以下だと入院との事でした。
3日前に東京で行った検診では何も言われなかったと先生に伝えると、「里帰り出来なくならないように伝えなかったのかもね。そういう医者わりと多いんだよ。」との事でした。そんな…。
そのままあれよあれよと入院の準備は進みました。
病室に案内されて、着替えをして、採血、張り止めのウテメリンという点滴を開始し、絶対安静なのでトイレ以外は寝ていて下さいと…。
かくして入院生活が始まりました。
薬はウテメリン2A15mlからスタート。
点滴をするのも初めてだった為、
針が常に刺さっている感覚が怖くて動かさないようにしました。
段々と薬が効いてきて張りが落ち着いたと同時に手の痺れが始まり、微熱や動悸といった副作用も出て来ました。
とても怠くて苦しいものでした。
その日は一睡も出来ずに朝を迎えました。
それから言われた通りトイレ以外は寝て過ごしました。
手の痺れは1日経つと気にしない程度にまで収まりましたが、微熱は退院するまで続きました。
32週目から入院して1週間後。
入院してから初めての検査がありました。
子宮頸管は伸びていて20mmから25mmになっていました。
これならすぐ退院出来るかも?と思いましたが、すぐに短くなるものだから36週間までは入院するつもりで居てと言われガッカリ。
その後も経過は良好で35週目には35mmまで伸びました。
点滴は濃度を下げるとまたお腹が張り出して濃度を上げての繰り返しでした。
24時間休まず点滴を入れているので血管も脆くなって点滴漏れするようになっていきました。
一度入れたら1週間もっていたのに最後の方では1日1度は針を刺し直していました。
両腕いっぱいに広がる針の傷跡。打つところが無くなり手の甲にまで。
35週目からは薬疹まで出るようになってしまいました。体が薬を拒否し初めたのらしかった。
点滴はやめる事は出来ないので痒み止めを塗って我慢してくれとの事でした。
痒い時も氷で冷やすようにしてかかなかったので幸いにも痕は残りませんでした。
入院していた1ヶ月間、動けない事ももちろん辛かったけれども、何よりも点滴が苦しかったです。
痛み、痒み、痺れ、怠さ、その全てが点滴によるもの。
子供を守るためでなければ逃げ出してしまいたかったです。
そしてついに36週目になり無事退院。
切迫早産だし点滴を止めたらすぐ陣痛が来るかもしれないと思っていたのに全く来ず。
39週目に突入!!
点滴で止めていたのは何だったのだとイライラ…。
39週目5日、ついに陣痛が来て病院へ行って、丸2日かけて出産しました。
丸2日は寝ず飲まず食わずでした。
切迫早産になる人は安産になると聞いていたのに私は当てはまらず。
幸い私は体力が持ったので自分の力だけで産めました。
入院していた人は体力が落ちているので長引くと帝王切開になる場合も多いとか。
退院してから約1ヶ月間早く赤ちゃんに会いたくて、歩いたり、運動して過ごしたのが良かったのかもしれません。
妊娠、出産の辛さは想像を軽々超えてくるとおもいます。
自分も含め、生きている全ての人は誰かに産んで貰っています。
女性はとても強いです。
必ず乗り越えられます。