ベッドの上でのクリスマス、そして年越し
発覚は妊娠9ヶ月目。
朝から生理痛の様な鈍痛を腰あたりに感じた。その痛みは落ち着いては出てきての繰り返し。便秘だったのもあり気にせずいつもの様にベッドの上で過ごしていた。
夕方になっても痛みは消えず、心配になって病院へ連絡。
「すぐ来てください!」との指示。
診察が終わり結果を聞くと、
「子宮口開きかけてて、頚管は6mm。危ないから今から入院ね」と。
元々自宅安静だったので、もしもの時用に入院準備もしてあり、あまり焦らずに入院開始。ベッドに着くや否や、トイレよりも先に張り止めの点滴。
24時間、点滴をつけたままトイレ、食事以外ずっと寝たきりの生活。何をするにも不便。
始めの1週間程は薬の効果で、手の震えや動悸が収まらず 食欲が落ち、睡眠不足にもなった。針は4日〜1週間に1回変えられ、腕中ボロボロ。張りやすかった為、点滴の濃度も濃くされ、また動悸を震え。そんな中でのクリスマス、年越し。辛すぎて「妊娠生活早く終わればいいのに。」とずっと思っていた。
退院が許されたのは36w。
肺呼吸ができる十分な大きさになった時。
点滴を抜いた瞬間からお腹は張り始めたが、とりあえず帰宅。帰ってからも安静は続いたが、点滴をしてない分、気分が楽だった。
張りは続いていたが、産まれる気配なく38w。その日は突然きた。夜中、トイレに目を冷まし
「腰が痛いな〜。」とは思ったものの
寝違えかなんかだと思い、そのまま様子見。しかし、収まらずまた入院時の様な落ち着いては出てきての繰り返し。私は感覚で今日産まれる様な気がしてとりあえず陣痛の間隔を測ってみた。
そうしたら、10分間隔で来ていることがわかり 病院へ連絡。
「5分間隔になったらまた連絡」とのことでまた様子見。連絡から1時間もしないうちに5分間隔へ。
また 病院へ連絡すると「来てください」と。事前に予約していたタクシーを呼び、ちょうど午前休みを取っていた旦那を起こし入院バッグを持ってもらい病院へ。
すぐに入院着に着替えベッドの上。
赤ちゃんの心拍確認の機械を付け、
子宮口の確認。
「結構 開いてる。あと5時間以内には産まれるよ」と。
それを言われ、不安と悲しさ、嬉しさなど色々な感情が込み上げてきたが、今は痛いのが勝った。旦那に腰をさすってもらいひたすら耐えた。
そうこうしてるうちに「パンッ!!」と突然の破裂と同時に水が漏れてきた。破水だった。
水風船が割れる様な感覚で少し面白かったのを覚えている。
先生を呼んでもらい、子宮口を確認すると「分娩始まるよ!」と。
分娩台に乗り、旦那もスタンバイ。タイミングとコツを教えてもらいひたすら実践。
最後は色々な方の手を借り、陣痛が始まり約8時間での出産。
長かった短かった妊婦生活は、様々な面で私を強くしてくれたと思う。
事前にタクシーや入院などの準備をしておくと便利です。
何事にも焦らずに落ち着いて向き合えば大丈夫です。
心配なことがあれば病院へ連絡してみると不安がなくなり、安心できます。