初めての出産で切迫早産
実家近くの産院(個人医院)で里帰り出産をするため予定日より二か月前に帰省しました。とにかく少し食べてもすぐ太る、という感じでしたので、できるだけ動くようにしていました。天気の良い日は3キロ近く歩くことも。
ところが帰省して一週間した頃、歩くたびにお腹が下がるというか、赤ちゃんが下に降りてきているような圧迫感を感じ、気になってその日はすぐに帰り、土日をはさんで受診したところ、切迫早産の危険があるとのことでその場で入院、点滴に繋がれたままの生活になりました。
点滴のウテメリンの副作用は人それぞれなのでしょうが、私の場合は高血圧と発熱に悩まされました。24時間点滴しっぱなしで、ちょっとでも動けば点滴用の針がずれて、血が管を逆流し、ピーピー!とかなり耳障りな警報音が鳴り、忙しい看護師さんには「また鳴らして・・・、動かないでよね」という感じで嫌な顔をされました。夜、寝ようとすると頭がポッポして寝付かれず、また昼間も全く動いていないので眠気もありません。繁忙期で、6人部屋でしたので、もちろん産後直後で赤ん坊と一緒のお母さんもおられる病室の中、出産間近の神経質な心にはかなりストレスでした。
泣き声や話し声で寝付かれず、昼間寝て、夜は起きているという感じでした。一番嫌だったのはお風呂に入れないこと…!初夏で、クーラーも入れるか入れないかの時期の上、副作用で身体は常に汗ばみ、髪の毛は油ぎってぺったんこ…にもかかわらず、3日くらいならかなりいいほう。体調によっては5日も6日もシャワーできず、お見舞いに来てくれる友人や会社の同僚に臭わないか、かなり心配しました。
結局36週と5日で帝王切開。結局入院してから1カ月以上入院生活を送りました。
生まれてみればそれまでの苦労は夢のように忘れましたが、食事(でも出産前で体重制限のためもあり、かなり質素…)だけが楽しみだったなあと思い出します。
昔の人はよく動いたおかげで不眠にもならず安産だったと聞き、とにかく散歩や身体を動かすことを頑張っていましたが、今思えばやりすぎだったのかも。何事もほどほどに…。また、出産日までまだ時間があるのに切迫で入院!となることも考えていろいろな準備は早めに、また暇つぶしの読み物などもあったほうがいいかもです。私は一人目でしたので、本当に何もすることがなく、点滴を鳴らさないようにおかしな態勢のまま何十冊も本を読んで過ごしていました。今思えばそれはそれでいい時間でした。