予定日超えても居座る我が子。
初めての出産で全てにおいて慎重になっていました。
と言うのも、実は妊娠初期に切迫流産を経験し、1ヶ月間自宅安静でした。同時につわりもひどく色々と神経質になり、過度に自分自身をいたわりまくってました。
あまりに自分に甘くなりすぎていてので、つわりが落ち着き出した直後の検診から、毎回“塩分取控えめ”と“体重増え過ぎ注意”のハンコを押されていました。なので、お腹の子もすくすく育っていました。
妊娠33週ですでに本の体重より10キロオーバー。ベビちゃんは2380g。週数を重ねる度に増える私とベビちゃんの体重。そして、ついに先生からも「このままだと大きくなり過ぎて誘発になる」と言われ始めました。
予定日が近づくもベビちゃんは下がってくる気配も全くありませんでした。37週目ですでにベビちゃんは3300g。38週で3380g、39週で3680g、そして予定日3750g、ベビちゃん下がらず。 誘発決定です。なるべく自然分娩になるようにと、先生もギリギリまで待ってくれましたがベビちゃんのサイズが限界という事で40週と2日でまずは子宮口を徐々に広げるバルーンを挿入、そしてそのまま入院。バルーンの違和感と緊張でほとんど寝れず。病室も準備室みたいな部屋で、陣痛真っ最中の人や産後の人の出入りで気になってさらに緊張。そのまま朝を迎えついに促進剤投与の時間。
丁度主人も来たり、気の合う看護師さんと楽しく会話もできる余裕がまだありました。徐々に促進剤が効いてくると、我慢できる痛みから会話もしたくないぐらいの痛みに襲われました。生理痛の何十倍もの痛さ。ここからは時間の経過などはほとんど覚えていませんが、意識も朦朧とする位の中、LDRに移ったのは覚えています。陣痛の波が押し寄せる度にに、主人にテニスボールを肛門に押し付けてもらったり、腰をさすってもらったり。そうでもしないと腰が砕けるんじゃないかと思いました。
途中、晩御飯が運ばれてきましたが、食べれるはずもなく主人に譲りました。看護師さんにも何かは口した方が良いと言われ、主人が飲むタイプのゼリーを買ってきてくれましたが、これも陣痛で吐きそうになるので諦めました。長い時間、機械にも繋がれてるので、陣痛が来るのが分かるようになり、それがコワイし嫌だしで常に半泣きでした。イキみたくても先生からのGOサインが出なかったり、サインが出てもイキめなかったり。もう何度も逃げ出したくなりました。頭が見えてからも途中で止まったりと、色んな痛みが同時にきて、頭がおかしくなりそうでした。すると院長先生が「あかん、吸引やな」と言って、まさかの吸引。何度か挑戦するも、うまくいかず、「次ムリやったらもうお腹きらなアカンなるから頑張れ!」と。それは勘弁!と思いっきりイキむとツルン!と出てくれました。その瞬間に痛みが吹っ飛びまさに放心状態。無言で主人と手を握り合って、ベビちゃんを見つめていました。「お母さん、よう頑張ったな!エライ大きいわ」とベビちゃんの処置を終えた先生方や助産師さんたちが笑いながらやってきました。声を出してまで笑うので何事かな?と思って聞くと、夫婦揃って笑いました。
やっとの思いで産まれた我が子、なんと4020gでした。
そのあとの処置や縫合の痛みはほとんど感じないくらい体は麻痺してました。
私は出産の痛みよりも陣痛が1番痛かったです。あとは次の日の全身の筋肉痛ですね!
私がこの出産を経験して感じたことは、自分に甘くなり過ぎないことです。もちろん、いたわる事が大前提ですが食事だったり、安定期からの適度な運動も大事だと思います。実際そこを怠ったために足の浮腫がひどく、痛くて動けなくなりました。最終16kg増えたので。。。