予定日7日過ぎての初出産
私の場合は初めての出産ということもあり、陣痛とはどんなものなのか、本当に気付けるのか、などわからないことだらけでした。
40週の検診、つまり本来ならば最後の検診のとき、赤ちゃんが降りてきている雰囲気はあるけれどお腹張ったりしない?などと聞かれ、うーん…張るって感じはあまりないかもなぁ…という感じでした。
先生にも、なるべく歩くように言われていたのですが、なんせ今までよりプラス10キロになった重い体で動く気になれず。
それが予定日超過の原因かもしれません。
家に帰って、階段を上り下りしたりしましたがまったく変化を感じないまま、1週間。
ついに、明日入院して産みましょう!となりました。
まぁ心の準備を自分でして産むのは、結構いいかも、と思いながらも、本来ならば赤ちゃんの出てきたいタイミングで出産するのがよしとされる中、本当に無理やり出していいのかという不安もありました。
いよいよ入院当日。
朝早くに病院へ行き、そのままパジャマに着替えて分娩準備室みたいなところへ移動。
ベッドに横になり、さっそくモニターをつけて、点滴を開始しました。
そのままずーっと寝たきりです。トイレは自由に言ってOKでした。
お腹が張ってきたら言ってね、と言われるも、まったくそんな気配はなし。
隣では、陣痛に耐えている人の声が…
え、そんなに?そんなに叫ぶほど痛いの?
という感じで、だんだんと不安に…
でもあんな痛みが来るなら、これが陣痛だ!て分かるな、とも思いました。
ちょくちょく見にくる看護師さんに、点滴の量増やしますねーと言われること数回。
しかし、待てど暮らせどまったく痛くも痒くもない。
結局その日は、生まれないという判断をされ、点滴も中止。
明日はきっと生まれるよ、と言われながらもなんとなく不安になりながら就寝しました。
本当にちゃんと生まれてくるんだろうか……
そんなことを思いながら寝たら、急にやってきました。
夜中の2時くらいから、だんだんとお腹がギュウっとなる感じが始まって、でもまだ間隔はあいているのでそのまま我慢。
明け方頃に、10分間隔に。
これはいよいよだ!と思い、朝の見回りにきた看護師さんに報告。
とりあえず朝ごはん食べてと言われ、全部たいらげる。
ここまでは、意外と余裕でした。
痛いっていっても、別に我慢できる痛さです。
その後、昨日の準備室にまた移動して、改めてモニターと点滴を開始。
すると、痛みもだんだんとヒートアップ。
間隔はその時点で5分くらいだったと思います。
もう生まれるでしょ、と思ってあと少しだー耐えろーと思っていたのですが、実際はそんな甘いものじゃなかった。
そこからが耐えどころというか、まだ始まったばかりだったのです。
とにかく陣痛の波が来ている1分間くらいは、りきまないようにと言われ、我慢するのに必死。
波が収まったと思って一息つこうと思った瞬間また次の波が押し寄せる。
というのを3〜4時間くらい耐えたような気がします。
耐えるのに必死すぎて、もはや詳しい時間の記憶は定かではないのが正直なところです。
耐える間も、トイレには行きたくなるもので、それもまたつらかった…
波が収まっている瞬間に行きたいのに、そんな1分で済ませられないのが現実。
何度も立ち止まって波が過ぎるのを待ちながらトイレへ移動するという感じでした。
途中お昼ご飯を出されましたが、もうそんなものまったくいらない。
それどころじゃない。
1回気分も悪くなって嘔吐した記憶もあります。
陣痛が始まって6時間くらい、そのころにはもう疲れと、痛みで、意識も朦朧としていた気がします。
あんなに痛いのに、陣痛の波が収まった瞬間、一瞬寝てたり…
今考えるとすごいなと思います。
そして午後2時、いよいよ子宮口も全開だという診断がされて分娩室へ。
え、待ってくれ、自力で歩けと?この出ちゃいそうなのを我慢しながら?無理では?
という感じでした。
でも行かないと産めない。
もう気合で行くしかない。
看護師さんに支えられながらなんとか移動。
とりあえず分娩台の座り方すらわからなくて、痛いのと出そうなのを我慢しながらもあたふたと指示されたとおりに座る。
そして、助産師さんの掛け声とともに、いきみ開始です。
陣痛の波に乗る感じで思いっきりふんばる感じ。
最初はそれも、どうすれば?という感じで困惑でしたが、3回くらいいきんだところから何となくコツみたいなのを習得。
人間、いざとなったら何でもできちゃうんだな、とか思いながらとりあえず早くこの痛みから解放されたいー早く出てきてー、とばかり思ってました。
頭が見えたよ!
と言われてからは2いきみくらいで出てきました。
時間にして40分くらいだったと思います。
その後は、まず赤ちゃんを見せてもらって、いろいろな処置をされ、しばらく隣でフニフニしてる我が子を涙目で見つめながら放心状態、といった感じでしょうか。
とにかく壮絶ってこういうことね、と思いました。
が、生まれてきた我が子を見たらそんなものたいしたことないわ、とも思いました。
とにかく冷静さを保つことを心がけるといいと思います。
経験したことのない痛みって人をパニックにさせるので。
陣痛の間はそれなりに苦しいですが、必ず終わりが来る痛みだし、その終わり=待ちに待った我が子に会える瞬間です。
あとは水分補給用の飲み物はストロー付きがオススメです。
寝ながら飲みやすいので。