陣痛促進剤は赤ちゃんが出てくるための手助け
2人目を出産した際、妊娠30週目で切迫早産と診断されて実家で1ヶ月以上も絶対安静で過ごしていたにも関わらず、まさかの予定日を超えても陣痛が来ないままでした。
1人目出産の時に、高位破水で入院して2日経っても陣痛が来なくて、予定日1日前に陣痛促進剤を使って出産した経験があり、その時の「点滴を追加する毎に増す痛みや不安」が忘れられず、今回は絶対に自然陣痛で産みたいと思っていました。
また、陣痛が来ないって事は赤ちゃんはまだお腹の中に居たいのかもしれないのに、薬を使って無理に出したらかわいそうなのではないかとも考えていました。
そのため、自然陣痛がくる事を願って、正産期となる37週目を過ぎてからは毎日、陣痛促進のための運動をしていましたが、陣痛が来ないまま、結局予定日を1週間超えた41週目の健診で翌日の誘発分娩が決まりました。
もしかしたら週数がずれていて、既に42週目に近い可能性もあるし、早く出してあげた方が良いと説明されました。
帰り道では、2回目とは言え促進剤を使う事への不安と、自然陣痛で産んであげられない事への赤ちゃんに対する罪悪感、そして4週間、陣痛促進の運動を頑張っていた事への敗北感で泣いてしまいました。
実家に帰り母に話しをしたところ、母は姉を出産する時に微弱陣痛だったので促進剤を使用した時の経験を話してくれました。
母は「あなたの体質的な事もあるかもしれないけれど、もしかしたら赤ちゃんもいつ出てきて良いかわからないのかもしれないよ。だとしたら、もう出てきて良いよと教えてあげるために、少しだけ手助けしてあげるための促進剤なんだから、決して悪い事じゃないのよ。」と言ってくれました。
その言葉で促進剤を使う事への抵抗感が少し軽くなりました。
翌日は、朝から陣痛促進剤を点滴しました。
2人目の出産でしたし、既に子宮口が数センチ開いた状態で柔らかくなっていたので、促進剤が効けばきっと午前中には産まれると先生から説明されていましたが、点滴開始して30分くらいで痛みが始まり、本格的な陣痛開始からは40分くらいで出産してしまい、自分も助産師さんもビックリの安産でした。
予定日を超過してしまうと、お腹に長く居る事の危険性も出てきてしまうと理解していても、陣痛促進剤を使う事への抵抗感や罪悪感を感じる妊婦さんは少なくないと思いますが、赤ちゃんを無事に産んであげるためのちょっとした手助けと考えると少し気持ちが楽になるかもしれません。