安産でとても楽なお産でした。

初めての妊娠、出産の時のことです。妊娠経過に問題はなかったので自然分娩の予定でした。予定日の数日前ころには内診で出産が近くなっていると言われていましたが、結局予定日になっても何の変化もなく、それから数日しても変化なしでした。赤ちゃんも普通から大きめの大きさに育っていたので、予定日を１週間過ぎても生まれなければ誘発分娩にしよう、と言われました。結局陣痛や破水などなかったので、４１週０日の日に入院の準備をして産院に行き、朝から誘発剤を開始しました。陣痛室のベッドに横になって、点滴のような形で誘発剤をいれました。私はすぐに効果がなかったようで、昼を過ぎてもうすぐ夕方という頃にお腹に違和感が出てきました。生理痛の少し重い感じでした。不安も混じっていたので、余計に敏感に感じたかもしれませんが、想像していた陣痛とは程遠い痛みのような違和感のような程度でした。でもその間、何度かトイレに行きました。便が出そうな感覚が多々あったのです。かといって出なかったので後から思えば赤ちゃんが動いて、そう感じていたのかもしれません。何度か誘発剤をいれていましたが、夜まで同じような状況だったので、今日の出産は諦めよう、と陣痛室から入院する部屋に移動しました。その直後痛みがさっきよりもひどくなりました。叫ぶほどではないけれど、常に腰を揺らしていないと我慢できずにベッドの上で揺れていました。唸り声が少しもれる程でした。そのような変化があったので、先生に診てもらうといきなり全開になっていて、もう生まれそう、という状況だったようです。急いで分娩室にいったのですが、陣痛も微弱陣痛だったようで促進剤を打ちました。するといきなりものすごい痛みが襲ってきました。今までの微弱陣痛がいかに軽かったかがわかりました。この痛みにも波があるので、すっと引くとまた落ち着くのですが、少しするとまた恐怖を感じる程の痛みが襲ってきました。でも、そのおかげか、分娩室に入って１時間もしないうちに生まれました。なので結果的にはとても安産だったのだと思います。ただ、促進剤の効果というか、出産時の痛みには仰天でした。出産は生まれてくる穴が痛いのではないことを知りました。経過は良好で初めは一般的によくあるトイレに座るのが痛くて怖い、ベッドに座るのも痛みがあって難しいなどありましたが、それは数日でよくなって体調も順調でした。