最後の最後のどんでん返し
在住しているイタリアにて、初めての妊娠、出産を経験しました。初期のつわりもなく、13週から16週にかけて一か月の日本帰国をして、イタリアに戻ってきた17週から33週までは毎日レストランのキッチンで仕事をしたり、ボランティアで続けている週に二回の子供たちへのスポーツ指導をしたり、その合間に月に一度の検診とプレママ講座にも参加していました。忙しい毎日だったと思います。体調は妊娠以前と変わらずといっていいほど良かったのでが、25週目くらいの検診でお腹が小さいと言われてしまいました。それでもスカイプでお腹を見せていた母親には「自分もこのくらいだった」と言われ、医師にも「アジア人とヨーロッパ人の差だろう」と言われ、たいして気にも留めていませんでした。ただ中期頃に血糖値が若干高いことがわかり、緩い食事指導と適度な運動を推奨されました。そして32週を超えたくらいの時から子供がやはり小さいからとのことで、週に一度エコー検診が始めりました。しかし検診の度に子供は子供のペースで成長しているし、それまでの尿検査でも異常は見られなかったのですが、34週くらいから足のむくみが激しく、朝からむくんでいる、すねを押してもへこんだまま、座っていると辛いという症状が出始めました。36週目に日常生活に支障はないけれど、立っているとたまにめまいを感じるようになりました。その週の血圧は140/80でした。36週6日目に急な胃痛を患い、翌日病院で受診したところ、血圧が200/100、腎臓・肝機能の低下による尿たんぱくが確認されたため、緊急帝王切開となりました。子供は37週で低体重児でしたが、元気な産声をあげてこの世に出てきてくれました。少し早くお腹から出てきた分を取り戻すかのように、生まれて数週間の成長は助産師さんが驚くほどの成長でした。妊娠高血圧症候群だと胎盤の機能が悪くなり、子供の発育に影響すること、一番の治療は妊娠を終えることと医師から説明がありました。私は血液の循環を整える注射をしばらく打ちましたが、血圧は薬を飲むことなく、出産の翌週には自然に元に戻りました。
医師も原因は不明とのこと。私は症状が出たのが本当に最後の1~2週間だったことや、初めての妊娠だったため、妊娠期間中お腹や子供が小さくてもあまり気にしていませんでしたが、妊娠期間中は動けても体を休める、「後期のむくみだから」ではなくて、むくみがひどいときはきちんと対応したり、血圧も定期的に測ることをお勧めします。胃痛は妊娠高血圧症行群の特有の症状と医者から説明を受けたので、後期の胃痛には十分気を付けてください。それと産後も安静にして、血圧がきちんと下がっているかをきちんと確認することが大事だそうです。