妊娠高血圧症候群(PIH)の体験談

妊娠高血圧症候群の体験

私は4人出産経験があるのですが、1人目・2人目の時は発症しなかったのですが、3人目の時に妊娠高血圧症候群の兆候で予定日超過もしていたので入院となり、4人目の時も妊娠9カ月の時から徐々に血圧上昇+尿たんぱく±、浮腫も+となり出産時は妊娠高血圧症候群と診断され、通常とは違ったお産になりました。


血圧が上昇するのには、体重増加や塩分の取りすぎ、疲労や睡眠不足なども影響するのですが、3人目ということもあり、上の子供の世話や旦那の帰宅時間が遅いこともあったりして疲労・睡眠不足が重なり、ストレスで食べ過ぎて体重増加(+15kg)等もあったのだと思います。


自覚症状はほとんどなく、ちょっと息苦しい時があるかなぁという程度でしたが、足のむくみが少し気になっていました。


妊婦検診時の血圧は37週あたりから137/80と少し高めになり、39週で尿たんぱくが+、予定日超過にもなったため経過を見ましょうとのことで、検診の翌日入院となりました。


入院した日、朝から丸1日採尿することとなり、トイレに行くたびに採尿器に尿を入れるよう指示され、食事も減塩食になりました。


子宮口は1cmしか開いておらず、経産婦なので陣痛がくれば早いだろうけれど…とも言われたのですが、その陣痛の兆候も弱く出産につながる陣痛はまだ来なそうだということでした。予定日を超えるとおなかにいても赤ちゃんにはあまりいい影響はないとのことで、夕方、お医者さんから「このまま血圧が高くなりつづけると母体にも赤ちゃんにもよくないので、バルーン(子宮口拡張)の処置をして、明日には陣痛促進剤で出産する方向にしましょう」との判断が下されました。


バルーンを16時に入れ、そこそこ10分間隔くらいの前駆陣痛はきたのですが、本格的な陣痛にはつながらず、朝を待って午前9時から促進剤を使う予定になりました。


その夜、ちょうど日付が変わるころ、お腹でボールが弾けるような「ボーーンっ!!」という音が。「破水」でした。音とともに一気に水が出る感じ…おもらしをしたような感覚でした。

あわててナースコールを押して状況を説明し、診察室にくるようにいわれ、診察台に。


その時、バルーンは破水の水とともに抜け、子宮口5cmに。血圧は200/120くらいにはねあがり、そのまま分娩室へ移動となりました。


分娩台にあがってからは、腕に自動血圧計をつけ10分おきに計測、反対の腕で降圧剤を点滴され、明るい光は血圧をあげる刺激になるとのことで、目にはアイマスクをするように言われました。


お産は3回目とはいえ、アイマスクをしての分娩は初めてで、破水も初めてだったので(前2回は分娩台で人工破膜されていたので)不安ばかりでした。


出産時に立ち会う先生も、通常よりは早く分娩室へ入室し、スタンバイしてくださいました。


経産婦ということもあり、子宮口も1時間ほどで全開に。ただ、赤ちゃんの体勢が十分整わないうちに破水してしまったようで、回転が足りず通常は顔が下向きででてくるはずが上向きでした。(あごがひっかかって出てきにくいと言ってましたが…)なんとかうまく出てきてくれた赤ちゃんは、3700gもある大きな子でした。(今までは1人目2800g・2人目3100g)


赤ちゃんに異常はなく、出血量も通常の範囲内、頭痛やめまいも起こさなかったです。


出産後は、ムリしたりすると血圧が上がってしまうとのことで、なるべく安静に寝るように言われました。確かに調子に乗って、起き上がったり動いたりすると息苦しくなり、血圧を測ると150/90と高くなってしまい、みんながお祝い膳でお赤飯を食べているところ、私は減塩食で山菜そば…という結果に。


出産後3日目には、血圧も安定して通常食に戻してもらえましたが、それまではお腹がすいてつらかったです。(減塩食はカロリーも控えめなので)


4人目の時は入院とまではいきませんでしたが、10分間隔の陣痛で入院し、分娩時は3人目の時のこともあり血圧も180/100と高かったのでアイマスクの代わりに部屋全体を暗くしていきみなしで出産することになりました。


いきみなしで出産??といきまないでも赤ちゃんは出てこれるのか不安でしたが、助産師さんの言うとおりにするしかないと、呼吸法でいきみ逃しをし続けること1時間、もう限界!というところで「一回だけ軽くいきんでみて」とお許しが出て、いきんだところ「スルっ!」と…。赤ちゃん頭を出してくれました。


頭が出た瞬間(体はまだ出てない状態で)、「オギャー!!」と泣きました。

助産師さんの方がびっくりして…「体が出ない前に泣くなんて、よっぽど出てきたかったのね」って言ってました。


出産後は、やはり経過観察で減塩食にされてしまい、前回同様3日目までは普通食に戻してもらえませんでした。


出産後は無理をしなければ血圧は戻りましたが、足のむくみがひどくてゾウの足のようにパンパンになっていました。(3人目・4人目のとき両方とも)


出産後、1か月検診では血圧も正常値に戻ったのでなにも治療はありませんでしたが、「なるべく疲れをためないように、睡眠不足に気をつけて」といわれました。

後輩ママへのアドバイス

妊娠中はお腹も空くし体重管理は難しいですが、なるべく体重増加を少なめに食事は薄味に。

それでも高血圧症候群になってしまった場合は、きちんとお医者さんや助産師さんの助言を守り、またあまり不安にならないこと。信頼して任せて、不安を取り除くことでスムーズなお産が進むと思います。(不安で緊張すると子宮口がスムーズに開かなかったり、呼吸が浅くなってお腹の赤ちゃんに十分な酸素がいかなくなったりするので、お産がなかなか進まず自分も赤ちゃんもつらくなってしまうので。)

案ずるより産むが易しとはうまいこと言ったもので、分からないことは素直に助産師さんに聞いたり(痛いけどどうやって痛さを和らげるかとか、いきみ逃がしの呼吸法が分からないなど)、助産師さんのリードどおりにまずは試してみると案外スムーズにがんばれます。


痛いのは一時、必ず終わりがあるのでどっしりと構えていて大丈夫です。

かわいい自分の赤ちゃんもがんばってると思えば、早く赤ちゃんに会いたいなぁ〜、早く出ておいで〜、ママもがんばるから!という気持ちで踏ん張れます。


出てきてしまえば、ホントに痛みを忘れてしまうくらいの感動があります。

(そのおかげで私は痛い思いをしながらも4人産めました。)


痛いのは恐怖に結びついてしまいますが、わが子にあえると思えば…少し勇気をもってその時々の痛みを乗り越えればゴールは目前ですよ。

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