破水してから出産まで3日間
里帰り出産のため、出産予定日である11月5日から3ヶ月程前から実家に移っていました。
39週に入って、11月1日。その日も夜までいつも通り過ごして、夜の6時くらいには自分の部屋のソファに腰かけながら、習慣としている夫との遠距離電話をしていました。10分か15分程話して「じゃあまたね」と電話を切り、「よいしょ」とソファから立ち上がった瞬間、『チョロチョロ〜』と膣から何か出てきた感じがしました。「ん?」と一瞬思いましたが、妊娠後期にたまにあった尿漏れかな?と思い、一応ナプキンを確認しようとしました。(予定日が近かったのでナプキンは必ずつけていました。)そしてパンツを下げた瞬間『ジョロ〜』となんだから透明な水のようなものが少し多めに流れ出てきたのです。その瞬間、これは尿漏れではないと確信し、病院に電話しました。母親を呼んで病院に連れて行ってもらう手配をし、私は入院する荷物をまとめて支度しました。そして病院に着き、高位破水と診断されました。最初の破水から2時間程経っても、陣痛は来る気配もなく、子宮口も開く気配もありませんでしたが、そのまま入院することになりました。それからは、時々子宮口が開いているか確認したり、点滴を打ったりと、助産師さんが来ましたが、あまり進展もなく二日目を迎えました。そして担当していた産科医の先生が「このまま陣痛が来なければ、明日の朝、陣痛促進剤を打ちましょう」と言ってきました。あまり長時間放置すると、羊水がなくなり、赤ちゃんが危険な状態になってしまうからです。しかしその数時間後に陣痛が来ました。陣痛はすぐに強くならず、少しずつ少しづつ強まっていきました。おかげで苦しい時間がいつまでも続きました。11月3日になった三日目の朝方、ようやく分娩室に移され分娩台に上がりました、分娩台に上がってからも割と時間がかかり、朝の7時頃、ようやく長男に会うことができました。長い長い戦いで叫びすぎた結果、声が枯れ果てていました。その後は、他の方と同じように母子同室の病室で入院となりましたが、赤ちゃんに異常はなく、母子ともに元気に退院することができました。
破水は正直焦ります。戸惑ってしまうかもしれませんが、その後すぐ出産に至るというケースだけではありません。特に高位破水の場合には、長期戦になることがあります。色々なケースがあることを理解しておくだけでも、いざそうなったときに冷静でいられるるかどうか変わってくると思います。しかし破水は破水ですので、自分で判断は絶対にせず、すぐに病院に行って診てもらう必要があります。どういった出産パターンになるかはお医者さんでもわかりませんので、あらゆる覚悟をしておくと良いと思います。