前駆陣痛
妊娠をし、お腹が大きくなり、子どもの成長を検診ごとに感じ 誕生を心待ちにしていた38週頃から前駆陣痛がおきるようになりました。
私の前駆陣痛が始まったのは、実母から「大分お腹が下がってきたね」と言われて少したったころです。
最初は久々の生理痛のようなお腹の重だるい痛みが来ました。スッと良くなったかと思えば、痛みが長く続いたり、全く痛くない時があったり、時計で痛みの時間を測ってみると痛みの時間も、痛みのない時間も規則性がなくバラバラでした。いつの間にか、痛みが遠のき普段通りに生活できていたので、これが前駆陣痛かぁ と思ったのを覚えています。
その後は、規則正しく痛みがきても、スッとなくなってしまうことが多くなりました。前駆陣痛の時は、痛みがあっても腰骨が軋み、少し重い日の生理痛かな?というくらいで、何とか動くことはできていました。
痛みがひいたな、と思っても、生理初日 2日目のような子宮の重だるさがぬけませんでした。
これから、本陣痛に変わっていくのかな と、思いながら時計を気にして 規則正しく15分間隔が1時間来たら、病院に電話しようと普段通りに生活をしました。
でも、前駆陣痛は本陣痛とは全く別物だと後で知りました!
本陣痛は、39週の終わりの日の夜 急にやってきました。この頃になると痛みが来ても、前駆陣痛かな?と前のように時計を気にすることも少なくなり、痛みが続いたら時間を測るようになっていました。
ところが、この日の痛みは今でと全く違いました。重い生理痛どころではなく、腰からお腹周り、全てが脈打つようなズキンズキンという痛みがきたんです。
驚くことに、本能的に本陣痛だ!と思い時計を見ました。少し経つと痛みがスッとひきました。前駆陣痛の時になかった、スッと痛みがひいて普通に今まで通り動けるのです。そして、15分後 また、あの痛みが来たのです。
あれ、まさかもう15分間隔なわけないよね?なんて思いながらも、胸騒ぎがして入院のバックに忘れ物がないかチェックを始めました。結局1時間規則正しく陣痛が来ていて 慌てて病院に駆け込み出産となったのですが、今思えば 前駆陣痛と本陣痛の違いは本能でわかるものだ、です。出産後だからわかることなのでしょうが、痛みの違いは本当にあったのだけは よく覚えています。
前駆陣痛は本陣痛の練習と言われているとよく聞きますが、あの痛みに慣れて来たからこそ、本陣痛の時に慌てず対応できるのだと思います。
出産前は不安になることが多かった私ですが、いざ痛みが来たら、産まなきゃ!といつの間にか母モードになり、産むことだけに集中していました。
痛みのあとの 我が子に会えた時の喜びは最高のご褒美です。