厄介者だったポリープ
妊娠が判明したのは海外製の生理予定日から使える検査薬を使って、妊娠4週頃でした。
何度も病院へ足を運ぶ手間と年末に流産を経験し、不安な気持ちがあり病院へ行くのは心拍が確認できるであろう7週〜8週あたりと決めていました。
ですが6週に入ろうとする前にパート先で勤務時間終了間近にお手洗いへ行った時に茶色い出血に気付きました。
量はおりものシートに縦10センチ、横3センチほどでした。
残りの勤務時間をまた流産なのかもしれないと不安な気持ちを抱えて過ごし、勤務終了後に市民病院へ電話で診てもらえるか問い合わせると「そこまで大量の出血でなければ様子を見て、診療時間内に来て下さい」と案内をされた為、数日様子をみる事にしました。
その後は出血も少しおさまり、不安な気持ちはずっとありましたが「生まれてくる子は何があっても生まれてくるんだ、ダメな時はどんなに足掻いてもダメなんだ」と自分に言い聞かせ過ごし、週が変わり6週に入ってから主人と市民病院へ行きました。
不安いっぱいの私は目の前のモニターが恐ろしくて目を固くつぶり、ドキドキしながら内診台に座りました。
医師からの最初の言葉は
「心臓、動いてますね!」
と私の想像していたものと違い明るいもので、赤ちゃんの安否が分かっただけでなく心臓までもう動いている事に嬉しよりも驚きの方が大きかったです。
出血に関しては、私の膣にあるポリープが原因だろうと言われました。
この時は小指の先ほどの大きさだったようです。切除する事も出来るけど、赤ちゃんと繋がってる可能性もあるから様子をみる、とくに安静の必要は無く普通に生活してくださいとの診断でした。
ですがその後もこのポリープは赤ちゃんとともに親指ほどにまで大きくなり、度々出血しては私を不安にさせました。
妊娠初期ではだんだんと出血も減り3ヶ月入る頃には出血も収まったのですが、5ヶ月に入ってから再びおりものシートからあふれる程の出血をし、絶望的な気持ちを抱えて病院へ向かいましたがお守り程度に張り止めを次回検診までの4日分処方されただけで帰宅しました。
その他ポリープ以外はとくに妊娠経過は問題もなく赤ちゃんは元気に生まれ、退院時にポリープの事を医師に聞くと出産の時に一緒に取れたのかなくなってると、呆気ないものでした。
私は雑誌のような楽しく、明るいキラキラ妊娠生活なんてまれだと思います。
人それぞれ色んなトラブルがあり、心配や不安な日々を過ごす事もあるかもしれません。でも、それを乗り越えた先にはきっと今まで経験したことのない、幸せな瞬間に出会えます。だから出来るだけ穏やかに過ごせるよう、自分とお腹の赤ちゃんを大切にして下さい。