妊娠初期の出血の体験談

流産宣告から奇跡の復活まで

今回妊娠がわかったのは去年のクリスマスイブのことでした。生理が1週間以上遅れていたので自宅で妊娠検査薬を使用し見事陽性!第一子出産から2年9ヶ月がたっており、周りのママ友が2人目ラッシュだったこともあり、なかなか2人目ができない焦りを感じていたなかでの妊娠判明ですごく嬉しかったです。その時はまだ妊娠6週に入る手前で、「まだ病院に行っても胎児心拍も確認できないだろうし、年末に入るから年明けに行こう」と考えていました。しかし、検査薬を使った翌日夕方からお腹に張りのような鈍痛を感じるようになりました。少し長い距離を運転(車)していたので、そのせいかなと思い背筋を伸ばしたり伸びをしながら帰宅。すると、生理の始まりの時のような茶褐色のしゅっけつがおりものシート全体に広がっていました。2人目がなかなかできなかったこともありいろいろネットで妊娠に関することを読んでいたこともあり、真っ先に頭に浮かんだのは「化学的流産」でした。その日の翌日、ある程度流産であることを覚悟しながらもかすかな希望を抱きつつ近くの産婦人科へ行き、言われた言葉はやはり「流産していることは間違いないね」という悲しい言葉でした。覚悟はしていたとはいえ、念待ちに待った妊娠だっただけにかなりショックでした。しかもさらに追い討ちをかけるような出来事が私を襲います。なぜか流産宣告の後に続いたのは「家族に病気や癌の人はいる?」と、妊娠とはあまり関係のない質問でした。なにか関係があるのかなと不安になる私に告げられたのは、流産していることは間違いないということ、エコーで見ると赤ちゃんになりかけたようなものが見えるんだけど普通の形ではなく胞状奇胎という病気が疑われる所見であること、でした。胞状奇胎の場合、大きな病院へ紹介する必要があるため、その日は土曜日ということもあり、出血や腹痛が強くなる場合はすぐに連絡するということで、週明けに再度来るように言われました。その時はまだ「胞状奇胎」という聞き慣れない病名にピンと来ていませんでしたが、帰宅後にネットで調べると「胞状奇胎は癌化することがある」「全身麻酔での手術が必要でその後も癌の予防として抗ガン剤をしなくてはならない」「治療が終わり癌化しないことがわかるまで数年は妊娠しないようにしなくてはならない」など、癌で母や祖父を亡くしている私にとってはあまりにも絶望的な言葉が並んでいました。その反面、その日のうちに出血も嘘のようにおさまり、腹痛もなく、不安だけが渦巻く週末を過ごしました。

そして、運命の週明け。不安だらけの診察で目にしたのはエコーにはっきり映っている胎嚢でした。「あれ?」という思いと「もしかして期待しても…」という複雑な思いで医師の説明を聞くと、「この前は見えなかった胎嚢がはっきり見えるから、まだ妊娠継続できるかもしれないよ。よかったね」と、いう期待以上の言葉でした。しかしながら、普通の妊娠経過とは違うこともまた事実であるため、その日のうちに大きな病院へ紹介状を持って行くことになりました。

不安だらけだった私も紹介先の病院に着く頃には流産していなかったということや病気への不安が晴れ、喜びに変わっていました。しかし、診察を受けた私を待ち構えていたのは、またもや「子宮外妊娠の可能性がある」という予想外の医師の言葉でした。着色した位置が子宮の中の卵管に近い場所で、成長する方向次第で子宮外に出てしまうか、子宮の中におさまるかわからないということでした。子宮外妊娠になった場合、大量出血で命の危険もあることからということで、子宮外妊娠であるかそうでないか判断がつくまでそのまま入院することになってしまいました。そこから10日間、妊娠が継続できているか2日に一回の採血をしながら年末年始を病院で過ごしました。面会の度に泣きながら帰っていく3歳の娘と離ればなれで過ごさなければならない寂しさと、子宮外妊娠になってしまった場合は子どもを諦めなければならないという不安に押しつぶされそうになりながら出血などの症状もなく、退屈な入院生活を過ごしました。そして、妊娠7週6日目に胎児心拍と共にようやく子宮外妊娠の疑いも晴れ退院となりました。今は妊娠8ヶ月になり、またもや絨毛羊膜炎という病気のせいで出血やお腹の張りを内服薬で治療しながら過ごしていますが、お腹の赤ちゃんは元気いっぱいにポコポコ動いています。今は元気な産声が聞ける日を心待ちにしている日々です。

後輩ママへのアドバイス

一度は流産という診断を受けたにも関わらず今も妊娠継続できている私はなかなか特殊なケースかもしれません。ですが、まずは自己判断せずに異変があったらすぐに病院へ行くことをお勧めします。

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