内診グリグリからの破水と出産
私が内診グリグリを受けたのは、出産予定日を一週間過ぎた妊娠41週目でした。「おそらく陣痛では?」と思う痛みがきてからすぐに病院と連絡をとりました。しかし、「絶対に陣痛だ!」という私の主張を夫に電話で病院に伝えてもらいましたが、病院は「根拠はどうして?もう少し陣痛間隔が短くなったらまた連絡してね。」とつれない対応でした。最初の陣痛と思われる痛みから2時間が経ち、陣痛の間隔も5分に1回、1分程度続くようになっていたので「絶対に陣痛だから!産まれるから!」とほぼ無理矢理に病院へと行きました。
陣痛に耐えながら病院へとつくと、数分おきにやってくる陣痛に白目を剥きながら尿検査やら問診をしました。その後に診察室で触診をしますね、と診察台へと乗りました。内診をされながら、咳をしてみて、お腹に力をいれてみて、と言われその通りにしていると、「じゃあちょっと子宮口の方を触りますね」と言われました。その直後、じわーっと暖かい液体が溢れてきて、それまでのんびりだった看護婦さんの様子が変わり、「産道に頭があるわ!」と他の看護婦さんたちを呼び、私には車椅子が準備されました。
車椅子を準備してもらったものの、膣のあたりに異物感があり座ることができず、しかももの凄く強い陣痛がきてしまい、必死に力むのを我慢していました。しかし、いざ分娩台に上がると今までの陣痛は何処へやら…たまーに陣痛?なのかな?と思う痛みがくるぐらいでした。頭が産道にあることが確認されていたため、なるべく早く赤ちゃんを産んであげて、とは言われるもののタイミングを掴むのが難しく苦労しました。結局、陣痛がきてもすぐに消えてしまうので通常の状態でひたすら力みました。とにかくお尻の穴ではない方に力をこめて、いっぱい息を吸ったら限界まで力み続けることを繰り返し、なんとか無事に出産することができました。
どの週数で内診グリグリをされるかにもよりますが、出産直前での内診グリグリは比較的楽だと感じました!というのも、お腹や背中周りの痛みがあるため、内診されていても、そちらの痛みにあまり気が回らず、ある意味朦朧としている状態でした。あとはひたすら、この内診が終わったらこの体験を友達に話そう…となるべく客観的に見るように務めることですこし気持ちが落ち着いたと思います。おかげで今でも内診されている時に窓から見えた綺麗な朝焼けを覚えています。