パパの到着を待てずに出産
出産は、予定日よりも早い39週と2日でした。前日の夜から前駆陣痛のような痛みを感じながらなんとか眠りにつき、翌朝7時頃にお腹の痛みで目が覚め、すでに歩くのもやっとなほどでした。病院に電話をしたところ、痛みの間隔は20分以上あったので診察開始の9時に合わせて行くことになりました。しかし、破水しているような感覚があり、少し早めに病院に向かいました。内診をするとやはり少し破水しており、4センチの子宮口の開きが確認できました。陣痛の間隔も8分~6分ほどになっていました。里帰り出産のため、パパは来るまでに3時間半以上かかるのですが、内診後すぐに連絡しました。
付き添いには実母がおり、陣痛の痛みに耐えきれず叫び続ける私の腰を何度もさすってくれました。痛みの波が治まると死んだように意識が遠のき、また痛みで叩き起こされるを繰り返しました。痛すぎて早く産みたかった私は助産師さんに言われた通り大きく呼吸をする努力をしました。すると、ググッと下におりてきた間隔があり、助産師さんに診てもらうと頭が見えてきたとのこと。パパの到着まではあと1時間半ほどありましたが、私は待っていられずこのままいきむことを即決しました。不思議と冷静に赤ちゃんがどこを通っているのかがわかり、どんどん出産は進んでいき、覚悟を決めてから40分ほどで出産しました。お腹の上に乗せられた赤ちゃんはとても小さく、とても可愛かったです。
しかし、感動の瞬間もつかの間に、傷口の縫合にうつりました。痛みで気付きませんでしたが、一か所切開したのと、出産時間が短かったので中にいくつかの擦り傷ができていたようでした。縫合は思っていたより時間がかかりました。その後赤ちゃんは病院側で検査を受け、私は分娩台の上で2時間ほど点滴をしながら体を休めました。これまでに経験したことのないほどの疲れがどっと押し寄せました。
パパは、出産の30分後に到着し、新生児室の赤ちゃんと、分娩室で息も絶え絶えの私と合流することになりました。待ってあげれなかったので、少し悪いことをしたなと思っています。
陣痛は想像をはるかに超える痛さで、耐えられないとさえ思いました。けれど、助けてくれる付き添いの母や助産師さんの言うことを聞きながら覚悟を決めると不思議と痛みより無事に出産することに対しての気持ちが大きくなりました。誰でも不安や怖い気持ちがあると思いますが、できるだけ気持ちを落ち着かせて、母子ともに無事に出産を盛り切ってください。