出産当日(陣痛〜分娩まで)の体験談

私のどたばた出産・予想外の緊急帝王切開

ちょうど予定日の一日前。その日は朝から体がだるくてずっと横になっていたのですが、夕方頃にいきなり破水。旦那と母の付き添いで病院に向かい、そのまま入院することになりました。


私が通っていた産院では、破水が先に始まった場合は赤ちゃんを感染症から守るため、母体に抗生物質を点滴することになっていました。入院してすぐ点滴が始まりましたが、どうやらその薬が私の体に合わなかったのか顔に湿疹が出始め、加えて38℃の熱もありました。


熱と陣痛で意識が朦朧としていたのですがまだ子宮口は開いておらず、助産師さんに「明日の朝以降のお産になります」と言われ、ここで旦那と母は一旦帰宅。私は子宮口を開く処置をしてもらい、お産に備えて休むことになりました。


休もうにも熱で体が熱く、陣痛の間隔がどんどん狭くなっているように感じられ、おかしいなぁ…と思いながら横になっていました。夜中何度目かの診察で、「このままだと赤ちゃんに負担がかかってしまうので、早く出した方がいい」と言われました。初めての出産で不安だった上に、赤ちゃんの命に関わるかもしれないということを言われ本当に怖かったことを覚えています。


夜中2時頃、取り出した赤ちゃんに適切な処置が出来る大きい病院に搬送されました。すぐに旦那と母も到着し、旦那はずっと私の側につきっきり。担当のお医者さんは、ぎりぎりまで自然分娩出来るよう赤ちゃんの状態を確認しながら、「ちゃんと元気に生まれてくるから、大丈夫ですよ」と何度も仰ってくれました。


赤ちゃんが十分に降りてくるのを待っていたのですが、ここにきて赤ちゃんの頭が大きすぎて私の骨盤の大きさでは自然分娩で出せないことが発覚。その頃には陣痛もピークになっていて、痛さと熱で朦朧としながら「何で?!頭でかいの?!この期に及んで?!えーーーーーーーーー!!!」と半ばパニック状態。


朝7時頃から緊急帝王切開の手術ということで、気が付けば手術室で麻酔を打たれていました。麻酔を打たれてすぐに陣痛の痛みはなくなり、「じゃ始めますねー」と手術開始。お医者さんも看護師さんもこういったケースには慣れているのか終止冷静で、「ちゃんと生まれてきますよー大丈夫ですよー」とずっと声をかけてくれていたので、私がしっかりしないと…という気持ちを持つことが出来ました。


お腹の中をぐりぐり圧迫されるような感触で「気持ち悪い…」と思った瞬間、赤ちゃんの泣き声が聞こえました。すぐに吸引等の処置がされて、看護師さんが私の顔の横に赤ちゃんを連れて来てくれた時、それまで大泣きしていた赤ちゃんがぴたりと泣き止んで、私の目をじーっと見てくれたことは一生忘れません。「あぁちゃんと生まれてきてくれたんだ。お母さんだって分かってくれてるんだ。」と思ったら、涙が溢れて止まりませんでした。

後輩ママへのアドバイス

出産は生まれるぎりぎりまで、何が起こるか分かりません!冷静に対処するなんて絶対無理です(笑)。でも、赤ちゃんはお母さんに会いたくて頑張って出て来てくれます。「母親になるんだ。赤ちゃんを守るんだ。」っていう気持ちさえあれば大丈夫です。

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