娘が産まれた日

最初に陣痛が来たのは、夜中の12時を回ったころでした。
前日におしるしのような出血があり、これは出産近いかも、と。予定日よりも9日早い日のことで、なんとなく眠れずにネットをしているときのことでした。
規則的な陣痛が来たのが1時半を回ったころで、里帰り中だったため、母に陣痛が来たことを伝え、父を起こしてもらい、病院に行く支度をしてもらっている間に、病院に連絡を入れ、夫にも連絡を入れ、病院に向かいました。
2時20分ごろ、病院に着くと、助産師さんが夜間入り口まで迎えに来てくれ、出産用の服に着替えた後に内診室に案内され、その時点で子宮口が7センチになっていますね、と言われそのまま破水してしまいました。
破水したのもあり、そのまま分娩室に移動し、再度内診、導尿、剃毛を受けました。
陣痛と陣痛の間には普通に話すことができるのですが、陣痛が来ているときにはひたすら痛く、ベッドの端を握って痛い！　と叫び続けることになりました。
3時を回り、夫が病院に到着し、立会出産をすることになりました。普段は1時間半くらいかかる道のりなのですが、夜中で道路がすいていたため、すいすいとくることができたそうです。
私はひたすら痛い、痛い、陣痛の合間はぐったり、という状況だったのですが、それでも分娩は進んでいて、夫が来たころから、吐いて、吸って、止めて、いきんで、を繰り返すようになりました。
少しずつ、赤ちゃんは下りてきていますよ、大丈夫ですよ、上手ですよ、とほめて伸ばすタイプの助産師さんに励まされ、自分でも赤ちゃんがだんだん降りている感覚を得ながらひたすら呼吸をしていました。
4時ごろ、助産師さんがそろそろですね、と先生を呼び、先生に痛み止めを打たれ、会陰を切開し、そのまま娘がつるんと産まれてきました。
気が付けばあっという間の出来事で、出産まで2時間44分でした。高齢初産にしては早かったそうです。
合間に飲もうと準備していたヴィダーインゼリーや、いきみを逃がすときに使うとよいと言われているテニスボールなどを出す間もなく、出産は終わりました。
後産のあと、娘をおなかの上に乗せてもらいました。まだ血が付いている状態の真っ赤な赤ちゃんの小さなおててが、私の人差し指をしっかり握ってくれてうれしかったです。
夫も、娘を抱っこしてくれました。無事に産まれて本当にほっとしました。