冷静に頑張るぞ

2人目の出産予定日２日前の朝、それまで毎日あった前駆陣痛とは少し違う下腹部痛でした。
それでも「なんか今日のはちょっと痛いな～」くらいにしか思っていませんでした。
しかし夕方から少しずつ痛みが強くなってきて、下腹部痛がやってくる度に「うぅ・・・」と痛みを気にしない事が無理な程になってきました。
それでもまだまだ全然耐えられる痛みだから陣痛ではないと思って、呑気に友人と外食していました。
帰宅して子どもをお風呂に入れて寝かしつける頃から更にだんだんと痛みが強くなってきました。
２２時頃からは不定期的ながらも７～１４分間隔で痛みがやってきて、机などに手を置いて体を支えないと少しつらい程になっていました。
それでもまだ我慢できる痛みだったので陣痛ではないと思いましたが、主人に勧められて念のために病院へ電話しました。
すると「入院の準備を持ってすぐ来て下さい。」との事で、主人の両親に子どもを頼み、夫婦で病院へ向かいました。
２３時４５分頃病院へ到着した時は、痛みがやってくると歩けないほどになっていました。
すぐ診察してもらうと子宮口は２センチ開いているとの事でした。
私はてっきりもっと開いていると思っていたので、少しがっかりして、陣痛がどれだけ長く続くのか恐怖を感じていました。
病院の先生からは「２センチだからまだまだかもしれないけど、入院しとく？」と言われ、一度帰宅するのも心配だったのでそのまま入院しました。
でも案内されたのは分娩室で、分娩台の上。「え？もう分娩台なの？！」と思いました。
それからはお腹にモニターをつけて分娩台の上でひたすら陣痛を耐えるのみで、主人には横の畳スペースで寝ていてもらいました。
暗い分娩室で助産師さんや先生はおらず、放置された感じでした。
眠れる間に寝ておこうと思い、しばらく寝たり起きたりを繰り返していました。
夜中２時頃トイレへ行きたくなって用を済ませ、それからは分娩台の上で座りました。
１人目の出産の時に、座ったり歩いたりする方がお産が早く進むと言われたのを思い出したためです。
すると一気に痛みが強くなって、間隔も４～５分で痛みを逃すのも辛くなって冷や汗も出てきたのでナースコールしました。
助産師さんがやってきて、モニターの記録を確認して「まだまだ陣痛の間隔が短くなってない。もっと１分おき位に痛くならないと」と言われてしまいました。
念のために子宮口を確認してもらうと４センチ程でがっかりしました。
座っていたかったのですが座ると痛みに耐えられなかったので、それからはまた横になっていました。
もう眠いし痛いしで、「あーもう痛い！耐えられない」と思ってまたナースコール。それが４時頃でした。
助産師さんが来て「どうしました？」とかのやりとりをしている最中にパン！と音がして股が生ぬるくなったので「多分破水しました！」と言って確認してもらいました。
すると「ほんと、破水してる、子宮口も全開大。先生呼びます」と一気にバタバタ。
私は陣痛がくるのが恐怖でガタガタ震えていたら、先生に「じっとして！」と怒られました。
あまりの痛みと恐怖に「次陣痛きたら思いっきりいきんで」と言われたのに、陣痛が来てない時にいきんでしまったり少しパニックになっていました。
いきんでもなかなか出てこなくて股に赤ちゃんの頭がひっかかっている感じがして痛かったので、「会陰切開したら早く産まれますか？」と先生に尋ねました。
「大丈夫、のびそうだから切らずに頑張りましょう。」と言われ、それから数回いきんで５時前にようやく赤ちゃんが産まれました。
産まれてすぐ赤ちゃんの産声があがらず、「え？」と心配しましたがすぐに大きな声で泣いていて安心しました。
臍の緒が首に三重に巻きついていたので、すぐ泣けなかったそうです。
3,900ｇ近い赤ちゃんで頭も大きかったので、結局会陰は裂傷し縫合処置をしてもらいました。
骨盤もガタガタになっていたのか、数時間寝返りすらできませんでした。
今回経産婦だからか、病院側からは放置されていると感じとても心細かったです。