陣痛、子宮口全開、いざ分娩!…と、トントン拍子に進むかと思いきや。
産休に入りダラダラと過ごしており、38週と5日目に突入。休日の朝7時、お腹の違和感で目覚めました。
生理痛のような痛みでしたが、生理なわけもなく。それなら前駆陣痛?それともお通じ?
と、いまいち判断がつかなかったのですが、なぜか私は「シャワーを浴びておこう…あとムダ毛を処理しておこう(スミマセン)」と思い立ちました。…母親のカンでしょうか…よくわかりませんが…。
夫には「判断つかないけどもしかしたら陣痛かもしれないから支度をしておいて」と伝えて、入院からの決戦に備えてネットで得た知識をフル活用してゼリー飲料やペットボトルのお茶、ストロー等の荷物の再確認と片手で気軽に食べられるおにぎりの買い出しをしてもらいました。
とりあえずスマホに陣痛間隔計測アプリをいれていたので、計測を始めました。
10分間隔の時点で、病院へ連絡。とりあえず来て良いとの事で、夫に車で連れて行ってもらいました。
NSTでしばらく様子をみてもらっていましたが、陣痛が少し遠のいたので一度帰りましょうかとの指示。
がっかりしながら身支度を整えようと体を捩ったら、一瞬胎児の心拍が途切れた?ような計測結果が。
直前の検診では特に問題は無かったのですが、念のためこのまま入院しましょう、と。
衣服を着替え、部屋に案内された頃には夕飯時でした。室内で説明を受けていると、GBSが陽性だったとの事で抗生剤の点滴を入れていただきました。
その処置を受けている時に夫以外の親族も駆けつけてきてしまい(本当は来てほしく無かったのですが…)、「(陣痛中に会うのは)嫌だと伝えていたのに!産まれてからにしてくれと言ってあったのにーーー!!!」と怒りがこみあげた時。怒りのパワーなのか、急に陣痛がキツくなり、立っていられない程に。運んでいただいた夕飯も一口も食べられませんでした…陣痛が弱いうちにたくさん食べておいて良かったと思いました。
なんとなくトイレに行きたくなり用を足していると、便器には粘液状の鮮血が。出産が近い…!!と悟りました。
陣痛が急に激痛になり間隔も1分?くらいになり、事前の知識と異なってきて混乱しました。
なぜこんなに急に?ほんの少し前まで子宮口は3センチだったから、もしかしてまだまだ全開では無いのか?ナースコールしない方が良いのか?でも我慢できないくらい痛い…!!!!とパニックに。
夫はずっと背中をさすってくれていましたが、あまりにも急に苦しみだしたので心配になったらしく看護師さんを呼んでくれました。子宮口を見ていただくと、既に全開!痛みが引いたタイミングを見計らって小走りで分娩室に移動しました。
結果、分娩台に乗ってから1時間、初期の陣痛からは12時間程度で産まれましたが、思い描いていたお産(ネットやドラマで得た知識)とは異なる事も多かったです。
・分娩台に乗った時点で夫には退室してもらおうと考えていたが、ものすごく不安になり結局お願いして最後まで立ち会ってもらう(最後まで私の頭側にいてもらい、下半身は見えないように覆われていました)
・息を吸いすぎたのか苦しくなり過呼吸のような状態になり夫に紙袋を口にあててもらい酸素を調整→最後は酸素マスク装着
・「寒い…寒い…」と訴え毛布を掛けてもらう
・助産師さんの指示するタイミング以外でいきみたくなる事が多く、そのたびに助産師さんに指で押さえてもらっていた
・↑これを数回繰り返しているうちにブツッと音?が体に響いて破水。本当に出産直前でした
・いきんでも胎児が出てこず、心拍低下が頻発してきたため医師による会陰切開、更に吸引分娩に
産まれてきて初めて、胎児の首にへその緒が二重に巻いていた事がわかりました。
故にNSTでの異常があったり、吸引分娩でもなかなか出てこられなかったそうです。
産まれる直前から直後には、下腹部に想像していたような違和感(何かが挟まっているだとかの感覚)は私にはわかりませんでした。陣痛は、とにかく腰全体が割れるような痛みでした。
「産まれましたよ!」と助産師さんに言われて、ズルズルズル~と何かを吸う音がした後に、赤ちゃんの泣き声が聞こえました。そこでようやく「子どもが産まれたんだ…!」と思いました。とにかく無事に産まれて良かった…というか自身も生きてて良かった~とホッとしました。頭の大事な血管も切れるんじゃないかというくらいにいきんだので…。
とにかくご自身がお産に集中できる環境をできるだけ整えて挑んでください。病院によっては細かくバースプランを聞いてくださるところもあると思います。私は陣痛中に望んでいなかった親族の乱入がかなりのストレスでした…。
あと、足を冷やすと良くないと助産師さんから指示があり、厚手の靴下を入院後に夫に買いに行ってもらいました。夏の出産でも、しっかりした靴下はあった方が良いかもしれません。
陣痛が進めばもう産むしか終わらせる術はないので、怖いという感覚よりもやってやる!!という気持ちの方が強かったです。皆さんのお産がスムーズに進む事をお祈りしております。