ドキドキしたけど安産で安心しました。
一人目が逆子で帝王切開。帝王切開の後の痛みがとても痛くて、しかも義両親の「帝王切開は楽」という趣旨の偏見発言もあり、子宮破裂のリスクはあったけれど、自然なお産がしたくて、VBAC出産を二人目で挑戦しました。
39週0日。
当日の朝、なんとなくお腹がしくしく痛くて、感覚は10分や5分などバラバラでした。
たまたまその日は御盆の始まりで、主人もお休み。義両親と義弟と息子は温泉に出かけていきました。
一週間前に前駆陣痛があったので、「今日あたりくるかな」と思い、家の片付けや掃除、ペットたちのゲージ掃除、まだ破水はしていなかったので入浴をしていました。
上の子を預ける荷物の準備なども。
心置きなく入院できるようにと、黙々と淡々と「入院前にしたい事」をしていました。
だんだん、不規則な張りの強さが強くなり、張りのあるときは立ち止まるように。
まだ痛みの程度は、「軽い生理痛」でした。
15時に、ドロッとおしるしが出て、「パパ!おしるし出たよ。もうすぐ陣痛くるかなあ」とワクワクして話していました。夫は「早く行こうや・・・」と言っていましたが、10分間隔ではないので電話せず。やりたい事を黙々としていました。
17時。10分間隔になってきたので病院に電話。
18時に病院についた段階で子宮口3cm、陣痛開始で入院になりました。
痛みも全然我慢できるくらいだったし、助産師さんも、「二人目だけど、下から産むのは初めてだから、本格的に痛くなって生まれるのは明日の朝かなあ?」とのことでした。
夫に、「かかりそうだし、ごはん食べて、仮眠とってきていいよ。腰さすってほしくなったら電話で呼ぶから」と言い、夫は「ほんとにいいのか?」といったん帰宅。
VBAC出産はいつ帝王切開に切り替わるかわからないリスクがあるため、本来は絶食なのですが、主治医が夕飯許可してくれたので、病院の夕飯を完食。
お腹にはずっとモニターをつけたまま、隣の分娩室から聞こえてくる叫び声を聞きながら、「早く私も産みたいなあ」「上手にまわって出ておいでね」と、おなかの子に話しかけていました。
だんだん痛みも生理痛の強いときくらいになり、21時の段階で子宮口4cm。
点滴をぶらさげたまま、自販機までお茶を買いに行き、ベッドで休んでいました。
規則的にお腹がグーっと張ってくる感覚が、自分は痛いけど面白かったので苦痛には感じませんでした。
張りがきたときは、心の中でお腹の子に話しかけていました。
「上手におりてきてね」「がんばれ!」「いい子だね」
39週1日
日付が変わって1時、急に感覚が1分くらいになり、痛みも強烈なものになりました。
「これが陣痛ってやつかな」「腰さすってほしい」「下痢我慢しているみたい」「モニター外してトイレ(大)行きたい」と思い、夫に電話して戻ってきてもらうと同時にナースコールで助産師さんを呼び、「トイレ行きたい!モニター外して!無理!もれる!」と言いました。
本当に、下痢してしまうんじゃないかというような腹痛でした。
助産師さんが慌てて内診。
「ちがうちがう!これ、赤ちゃんの頭がおりてきてるの!トイレじゃない!分娩台いきますよ!」
どうやら全開大だったようです。
夫も到着しましたが、分娩室には入れない病院だったので、「あ、行ってきます」「えーー?!」と交わしたのみ。
冷静に、分娩台にあがり、すぐに破水しました。
壁を隔てて隣の分娩台の妊婦さんもどうやらもうすぐの様子。
助産師さん同士が「どっち先になりそうー!?」と声を掛け合っています。
すると、私についてくれている助産師さんが、「こっちー!」と手をあげました。
意外と冷静に陣痛の合間は助産師さんと話していました。
陣痛がきたら私が「あ、きました」と言い、助産師さんが介助して・・・。
よく、鼻からスイカとかいうたとえがありますが、眠かったのもあるのか、あまり感じませんでした。
会陰切開の注射は、少し痛かったけど、切られる痛みはありませんでした。
頭が出る瞬間は、なにかがボコッとでた感覚がありました。
「ほら、赤ちゃん出てくるよ。見てごらん」と言われ、足元に目をやると、
我が子がつるんと出てくる様子が見れました。おなかが波打ち、陣痛がピタッと止まりました。
2時29分。8時間の安産でした。
お腹の上に乗せてもらって、一人目の帝王切開では味わえなかった、生まれたての温かさに感動しました。
人によって陣痛の痛みの程度は様々です。私の場合「生理痛の1日目みたい」と思って乗り切りました。陣痛の合間はなるべくゆったりお腹をさすってあげて、陣痛がきたら、痛みに集中がいかないように、おなかの子供に心の中で話しかけると、激痛には感じませんでした。大きく深呼吸をして、赤ちゃんにも自分にも酸素をおくるイメージで、乗り切りました。頑張ってください。赤ちゃんが生まれてくる瞬間は、感動ですよ。