出産当日(陣痛〜分娩まで)の体験談

出産当日の話

予定日2日前の検診では、子宮口が2~3㎝開いているけど、赤ちゃんはまだ降りてきてないね、とのことでした。
でも、子宮口が開き始めているし、経産婦であることから、陣痛が始まったらすぐに赤ちゃんが出てくるだろうと、陣痛のはじまりに注意していたところでした。

陣痛かな?と思い始めたのは、その二日後の、ちょうど予定日。
午前2時30分、就寝中でした。

胎動がして目が覚めたのですが、なんとなく、いつもの胎動と違う気がして、起きたんです。じっとしながら少し様子をみていると、おなかの張りが出てきました。短時間でおさまったものの、10分ちょっとすると、またおなかが張りました。
「なんとなく怪しい。」と思った私は予めスマホにダウンロードしてあった陣痛計測アプリをスタートしました。すると、やっぱり12~13分間隔での張り。そして、張るのと同時にちょっと痛い。

「陣痛かもしれない」と思った私は、急いでキッチンに飛んでいき、鍋のぶり大根を冷蔵庫にしまって、上の子たちの連絡帳を記入しました。このあたりではまだ、張りの延長のような痛みでした。

動いていたからか、おなかの張りが急に3分くらいの間隔になってきて、痛みが増してきたので、焦って主人を起こしました。
病院に連絡して、同居の義母に、寝室で寝ている上の子たちをお願いし、着替えて主人の車で病院に向かいました。急いでいたので、車内で前開きのショーツに着替え、産院に向かいました。
産院では、「子宮口が6cmくらい開いているけど、まだ赤ちゃんは降りてきていないね」ということで、一時間後まで病室で待つことになりました。

そのうち陣痛が本格的になってきましたが、眠かったこともあり、陣痛の間に眠ることができました。眠り、痛みで起き、うめき、眠り、を何回か繰り返すうちに、いきみたいくらいの陣痛になってきたので、ナースコールを押して、主人に支えられながら歩いてLDRに行きました。

LDRでは、「子宮口は全開だけど、赤ちゃんがまだ降りてきていない」とのことで、ピークの状態に近い陣痛を数回いきみ逃ししました。
あまりの痛みにじっとしていられないでいると、胎児が中で排便してしまったようで、「赤ちゃんが苦しそうだから、膣が切れちゃうかもしれないけどいきんでいいよ!」といわれ、いきみはじめました。
いきんでいいよ!と言われると不思議なもので、「やった!」と思う私がいました。いきんで赤ちゃんが出てくる痛みよりも、陣痛の方がよっぽど辛いと感じていたからです。
いきみはじめると、赤ちゃんの頭が膣につかえている感覚があり、「やっと赤ちゃんが降りてきてくれた!」と嬉しくなりました。
いきんでいる間、息をするのすら辛かったけれど、助産師さんに「赤ちゃんに酸素を送ってあげられるようにちゃんと息を吸って」と言われ、なるべく息を吸いながらいきみました。それでも、胎児心拍が落ちてしまったようで酸素マスクを装着しながらいきみ続けました。

いきみはじめて2~3回で、頭が出た感じがして、1回休んでもう1回いきむと、ずるずるっと体が出た感覚がありました。それに加えて、温かいへその緒の感覚が膣周辺にあったので、「出た・・・」と確信しました。
その瞬間、元気な赤ちゃんの泣き声が聞こえ、主人が「(赤ちゃんが)泣いてるよ」と教えてくれました。
出産は、午前6時ちょうどでした。
結局、陣痛かな?と起きたのが2時30分でしたので、それから3時間半くらいで赤ちゃんが出てきたことになりますね。
そして、本格的に陣痛が始まってからは2時間弱くらいで出産したので、かなりスピード出産だったと思います。

後輩ママへのアドバイス

陣痛の始まりは、本当に人それぞれだと思います。私自身、三人の子どもたちの分娩様態は皆異なっていました。特に経産婦だと出産までの進行が早いです。
予定日周辺は余裕をもって過ごされることをおすすめします。

今回は、主人が居る時間帯に陣痛が始まったので、助かりました。
でも、家で一人でいるときに陣痛が始まったら・・・と不安だったので、
陣痛が始まったら自宅に迎えに来てくれて、指定した産院に連れて行ってくれるというオプションのあるタクシー会社に登録していました。登録しておくと安心かもしれません。
妊娠中には、実際に陣痛がはじまったときのことをシミュレーションしておくといいと思います。
電話番号なども、ワンタッチで出せるようにしておいたり、電話の前に貼っておいたりなど。
いざそのときが来たら、痛みでいつも通りのことも、正常な判断も、出来ないかもしれないのですから。
妊婦用のアプリなども、便利なものがあるので、ダウンロードしてみてもいいかもしれません。

陣痛は、本当につらかったけれど、それを乗り越えて赤ちゃんと対面できたときは本当にうれしかったです。
すべての妊婦さんが、安産で無事にご出産されるよう願わずにはいられません。

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