促進剤と硬膜外麻酔を使用しての分娩
私は促進剤と硬膜外麻酔を使用しての分娩でした。
分娩前日からバルーンの処置があったため、子宮口は2センチ開いていました。
陣痛の開始は、腕の点滴から促進剤を投与してから約2時間後でした。
生理痛のような鈍い痛みが定期的にくるのがわかります。
麻酔の効きが遅かったので、ここから2時間しっかりと陣痛を味わうことになりました。
始めは我慢できる鈍い痛みだったのが、うっと息が止まる痛さに変わりました。
もともと生理痛がひどく痛みには強い方でしたが、
それでも痛みで恐怖を感じてしまうレベルでした。
助産師さんが腰をさすってくれながら、何処が痛いか聞いてくれますが、
何処が痛いかわからないくらい痛い……と答えてしまいました。
産前から呼吸法と出産の流れをしっかり頭にたたきこんでいたので、
呼吸も乱れることなく、とにかく痛さで体がこわばらないように
できるだけ力を抜くように意識しました。
夫が分娩室に入ってきました。立ち会い出産を希望していたので、
陣痛に耐えている時にお願いしたい声かけをあらかじめ伝えてありました通り、
「頑張ってるよ!」や「ふ〜ふ〜」の呼吸法を隣で一緒にしてくれましたが、
「ふ〜ふ〜」に何故か腹が立ち、痛みが遠のいた一瞬で、
「呼吸は大丈夫やから、この痛さがすぐ終わると言ってほしい」と伝えました。
「痛いのすぐ終わるよ!」が陣痛中に一番励みになった言葉です。
本格的な痛みに耐えること約1時間半、お産がスムーズにすすみ、
子宮口が全開になり分娩室が急に慌ただしくなりました。
赤ちゃんが出てくる直前でまた呼ぶからと、夫は退席させられました。
助産師さんからぐっといきむように促されました。
この頃麻酔が効き始めて、お腹の張りは感じるものの無痛で、
モニターを見ながら陣痛の波に合わせていきみます、
いきむのが上手いと褒めてもらい、褒められるとやる気がでるんです〜
なんて言うほど余裕が生まれました。
20回ほどいきみ、出てくる直前に我が子は足で産道をぽんと蹴って、無事に出てきました。
出産後は、我が子に逢えた感動と、今までに感じたことがない達成感でいっぱいでした。
無痛分娩にしたおかげで、体力を消耗しすぎることなく、記憶に残るお産ができました。
妊娠中は、陣痛と出産の流れについて雑誌や本で情報を頭に叩き込み、
色んな方の出産記録を読みました。
私は、たくさん情報を仕入れておくことで、不安がやわらぎました。