突然の頭の方向転換と、微弱陣痛
陣痛が来たのではないかと思い、病院についてから5時間ほどで本格的につらくなりました。
いきまないように耐えるよう言われましたが、なかなか難しく、子宮口が8センチになるころには
テニスボールで肛門を抑えてもらわないといきんでしまいそうでした。また、陣痛待機室では、
4度ほど吐いてしまい、のどが渇いた状態で過ごしていました。
子宮口が10センチ開くころに破水をしましたが、破水した時には全く何も感じられず、つけていた
ナプキンが濡れていたため気づきました。
分娩台に上がってからは、子供の頭の向きがなぜか下を向いておらず、心拍も弱くなりました。
時折、心拍が取れないこともありました。また、今まで「いきまないでください」と言われていたものを
突然「いきんでください」と言われても、なかなか切り替えることができず、陣痛の感覚が3分おきから徐々に5分・10分と増えていきました。「微弱陣痛で産むことができない」といわれ、陣痛促進剤を投与されましたが、まったく痛みは来ずに、何度も子供の心拍が止まるので、不安になって助産師さんへ「早く出してあげてほしい。」と伝えました。すぐに先生や助産師さんが総勢10名以上集まり、私の血圧がかなり上がっており、子供の心拍は弱まっているため、吸引分娩にするとのことでした。、
子供の頭の向きを変更するために会陰は結構大きく切られました。吸引分娩の際には、一人がおなかを思い切り押し、それに抗うように力を入れての出産でした。主人は、輸血と手術、何かあったときにどちらを優先するのかといった書面を記載していたそうです。会陰切開の際の麻酔でまったく出産の際は下半身が痛いなどの感覚はありませんでした。
子供の声がしてからすぐに目の前がオレンジ色に変わったので、結構な出血があったようです。
すぐに鉄分を点滴で打たれました。分娩台に上がってから6時間後にようやく出産できました。その後も出血が止まらなかったため、2時間ほど分娩台の上で過ごしたため、陣痛待機室で過ごした時間とほぼ同じくらいの時間を過ごしました。
ずっと安産だといわれていたにもかかわらず、出産は何があるかわからないと実感しました。
心拍確認が取れないエラー音が鳴り続いていた時は本当に涙が出そうでした。
助産師さんや看護婦さんに相談してからすぐに出産になったので、無理をしないで自分の状況を伝える
ことはやったほうがいいと思いました。